「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

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;「精神障害」とは
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そもそも、名目上は「医療保護入院」とは言うものの、もしかしたら実際には家族などに対する傷害などの刑法犯罪が発生している可能性もあり、名目が必ずしも実態を反映しているとは限らないことも考慮しておく必要がある。(本来なら、刑法犯の恐れがあるなら「措置入院」として強制入院させるのが法律的な運用としては正しいはずなのだが、しかし患者家族の「一族から犯罪者を出したくない」という感情などの事情もありうる。パチンコは賭博でなかったり、自衛隊は軍隊でないとか、ソープランドは売春ではなく浴場とか、日本は法律が必ずしも真実とは限らない場合もある。)
 
:※ なお、殺人・放火など重大な刑法犯の精神疾患については、「医療監察法」(いりょう かんさつほう)という、専門の法律で対処される(一般のカタギの精神病患者の入院とは法的にも区別される)。統計では、すでに犯罪を犯した精神疾患の刑法犯の多く(約3分の2)は、診察の結果、統合失調症であると診察されている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、237ページ</ref>。
 
 
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なお、精神病院の閉鎖病棟に関しては、病院の運営への定期的な外部審査の制度が義務化されており、都道府県による外部審査が定期的に行われている。都道府県の行政上の指導にもし病院が従わない場合、罰則もあるとされる。このように、精神病院が、けっして能力不足の精神科医によって牢獄(ろうごく)と化さないようにとの行政上の配慮もある。
 
 
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実質的に、「多重人格」は、小説のなかのフィクションに過ぎないのが実態であろう。
 
 
;「精神障害」とは
「精神疾患」とは、「精神障害」は意味が異なる。
 
「精神障害」とは幅広く、いろいろな障害を含み、統合失調症のような分泌以上的で重篤な疾患も精神障害である一方で、単なる反社会性パーソナリティ障害のような、生理的でなく本人の倫理的な問題かもしれない場合であっても「精神障害」という。<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、234ページ</ref>
 
また、法律的には、障害者福祉法などで、「精神障害」もその法の福祉の対象になっている。