「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
529 行
 
== その他 ==
;=== 妄想 ===
妄想なども、精神疾患に分類されるが、原因は多様であり、本wikiでは深入りしないとする。
 
538 行
 
 
;=== てんかん ===
「てんかん」と言う、発作的に意識が突然、消失したり、意識不明瞭になる病気がある。分類上、「てんかん」も精神疾患として分類される。 
 
 
;=== 多重人格は少ないようだ ===
 
;多重人格は少ないようだ
『ジキルとハイド』や『24人のビリー・ミリガン』など、ひとりの人間に複数の人格が宿ることを題材にした映画やドラマや小説は多いが、しかし精神疾患としては、そのような症例は少ないようであり、そもそも医学的には「多重人格」のような病名も無く、精神医学の医学書にも「多重人格」などという病名は紹介されていない。
 
558 ⟶ 557行目:
 
 
;=== 「精神障害」とは ===
「精神疾患」とは、「精神障害」は意味が異なる。
 
572 ⟶ 571行目:
 
 
;=== PTSD ===
戦災や大災害などのストレスを体験すると、日常生活に戻っても、警戒感や恐怖感などが長期間ずっと抜けない場合があり、PTSD(心的外傷後ストレス障害、ピーティーエスディー)と言う。
 
584 ⟶ 583行目:
 
 
;=== 適応障害 ===
サラリーマンなどの社会人が新しい職場などで、仕事などがうまくいかないため、会社に行くのが不安などで、なじめないで困る事を、適応障害(てきおう しょうがい)という。
 
623 ⟶ 622行目:
 
医学書にはそんな事は書かれていないが、残念ながら日本の医者は論理的な作文をする訓練を受けていないので(そういう教育は大学教育ですら義務化されていない)、論理的でない人が淘汰されない事にも留意すべきである。医学に限らず、日本では難関大学を卒業したようんば知識人でも、論理的な文章を書くトレーニングをまったく受けておらず、国際的に見て日本は論理的な文章のトレーニング(ロジカル・ライティング)が遅れている惨状であることが、たびたび教育評論などでは批判されている。
 
なお、アスペルガー症候群に関しては、国際基準そのものが疑問視されており、一部の学者たちからは「基準のほうが間違っている」という感じの批判意見が出ている<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、17ページ など</ref>。
 
これらの病気は国家試験などには出るので、医学書には紹介されるし、障碍者福祉法などの対象になっているので法学関係者は暗記するが、果たして学説そのものが真実かどうか、注意が必要である。
 
アスペルガー症候群はこのような批判もうけてか、「自閉症スペエクトラム」などの一部であるかのように言い換えをされているが、とにかく私たちは机上の理論にとらわれず、個々の事例を見よう。
 
 
630 ⟶ 635行目:
 
残念ながら、企業に雇われている産業医は、企業側に有利な診断をくだす傾向があり、たびたびジャーナリズムでは産業医による精神科診断について問題視されている。
 
=== 「神経性」の過食症と「やせ症」 ===
食事量が少ない理由により、BMIで「17」程度以下の状況を、医学的には、「神経性」の「やせ」として分類する。
 
なお、BMIの平均値は22である。おおむねBMIで「20」を、正常値の下限としている。
 
 
過食(かしょく)については、読者はもしかしたら「相撲取り(すもうとり)とか病気なのか?」とか疑問に思うかもしれない。とりあえず医学的には、大量の食事をしたあとに吐き出すことを繰り返す症状がある場合、「神経性」の「過食症」として分類する<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、397ページ</ref>、
 
名前にこそ「神経性」と名づけられているが、原因は実は不明である<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、402ページ</ref>。脳のなにかの分泌以上のような生物学的な要因があるのかどうかすら、不明である。
 
医学書には、「生物学的な要因のある可能性も考えられる」<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、402ページ</ref>などと書いてあったりするが、単に考えられているだけに過ぎず、証明されていない。
 
 
統計については、そもそも人類の食環境が改善したのが、20世紀以降の比較的に現代であるため、あまり満足な統計が無い。
 
特に、過食については、現代以前は、ほぼ統計が無い。
 
 
日本では1960年以降、過食や「やせ」などの診断の数が統計的には増えたことが分かっている。ただし、この時代、日本のメディアで「ダイエット」ブームがあったので<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、395ページ</ref>、それの影響も考慮しないといけない。
 
 
なお、読者には、意外かもしれないが、過食の治療には抗うつ薬が用いられる<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、401ページ</ref>。(※ 読者は、なにかに熱中しているときなどに、食事を忘れて物事を楽しんだりした事があるだろうが、それを思い出してもらいたい。)
 
 
一方、極度の神経性「やせ」の治療法は、投薬ではなく、入院しての強制的な食事習慣のトレーニングだったり、症状がひどい場合は点滴など<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、400ページ</ref>、(学習者の立場としては)比較的に難しい方法になる。