「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

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一方、極度の神経性「やせ」の治療法は、投薬ではなく、入院しての強制的な食事習慣のトレーニングだったり、症状がひどい場合は点滴など<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、400ページ</ref>、(学習者の立場としては)比較的に難しい方法になる。
 
 
=== ADHD ===
これは、主に、幼児や小学生程度の児童の精神疾患で、簡単に言うと、その子が騒ぎすぎたりウロチョロしたりしすぎて、満足に教育できない状態、もしくは満足に仕事などの作業をできないである。
 
いちおう、病名のADHDは、注意欠如・多動症(attention deficit hyperactivity disorder)の略であるが、しかし用法の実例では、幼児や児童に限定、または知能が児童と同程度の知能障害者に限定して使われる場合が多い。
 
一応、成人のADHDも報告されているが(成人の2.5%)、しかし学童のほうが割合が多い(学童の5%)<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、383ページ</ref>。
 
読者には「シツケの問題では?」と思うかもしれないが、統計的に、一般的なシツケでは上手くずに、騒いだりするのをやめられない児童がいるので、そういうのがADHDとして診断される。
 
正常な幼児・児童でも、幼少のときは未熟なため、さわいだりウロチョロしたりする場合があるので(その場合も「多動」という<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、384ページ</ref>)、ADHDとの見極めが難しいとされる。
 
医学者たちは、ADHDの原因を脳のドーパミンやノルアドレナリンなどの分泌異常としており、実際に薬物治療でも、それらのホルモンに関係のある投薬される。
 
だが、投薬には批判的な意見も学会やジャーナリズムなどから出されており、アメリカの製薬会社の利権中心の暴走では?という批判もある。(本wikiの冒頭で紹介した、クローズアップ現代の報道などでも紹介されている。)
 
しかし、もしシツケの問題だとしても、現代の先進民主主義国の環境では、きつめのシツケを行うことは出来ず(児童虐待などになりかねない)、問題は結局、放置されている。(もともと人類は、さわがしい子は投薬などせず(そもそも、そんな医薬品が開発されていない)、シツケを厳しく行うだけだったし、それで人類の社会は存続してきた。)
 
そして結局、投薬を中心とした治療が続けられる実態である。
 
 
人類の教育は幼稚であり、「批判的思考」等を主張しながらも、みずからの自称「民主主義」など国の建前を疑うことは出来ないのが先進国の未熟さである。
 
(建前すら批判的に分析する教科書は、教科書検定などの制度を通らない。)かつて日本の中学社会科で、『新しい歴史教科書をつくる会』の教科書が、民主主義すら相対化する視点での社会科の教科書を作ったが、結局、中学教科書の界隈は、次第にもとの、あたりさわりの無いタテマエばかりの記述縫い戻ってしまった。