「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

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→‎幻覚以外・人格以上以外の精神疾患: ;感染症による「認知症」 HIVウイルス(いわゆるエイズ)の感染によって物質的に脳細胞が破壊された結果に起こる脳活動の障害も、分類上は「認知症」として分類されます
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ともかく分類上は認知症も精神疾患に含まれるので、なので、もし議論などで「日本で精神疾患の件数が増えている」などの主張があっても、それだけでは単に高齢化による認知症の増加と区別がつかないので、言葉の字面のイメージだけを鵜吞みにせずに気をつける必要があり、統計の詳細を吟味して、議論などの際には認知症の件数を除外した場合の統計なども調べる必要、もしくは論敵に調べさせるように追求する必要がある。
 
 
;感染症による「認知症」
HIVウイルス(いわゆるエイズ)の感染によって物質的に脳細胞が破壊された結果に起こる脳活動の障害も、分類上は「認知症」として分類されます<ref>『標準精神医学』、医学書院、第7版、434ページ</ref>。
 
同様に、梅毒(ばいどく)の神経・脳への感染の進行による、脳活動の障害も、分類上は「認知症」です。
 
クロイツフェルト・ヤコブ病(いわゆる狂牛病のヒト感染)によるスポンジ脳症による脳障害も、「認知症」に分類されます。
 
 
このように、細菌やウイルスなどによって脳細胞が物質的に破壊された場合でも、分類上では「認知症」です。ただし、これらの感染症による「認知症」は、名前こそ認知症ですが、統合失調症などの症状である場合もあります。
 
もっとも、近年の日本で増えている「認知症」は、高齢に由来するものです(感染症由来の「認知症」ではないです)。