「高等学校理科 生物基礎/ホルモンによる体内環境の調節」の版間の差分

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図を追加。インスリンの変化のグラフ。
グリコーゲンの説明が抜けていたので追記。
83 行
===== 血糖値の調節 =====
血液中に含まれるグルコースを'''血糖'''(けっとう、blood glucose)という。
 
:※ 「グルコ-ス」とは、ブドウ糖のこと。
:主に化学の分野では「グルコース」と言う。
 
健康なヒトの場合の血糖の含有量は一定の範囲に保たれ、空腹時で血液100mLあたり、ほぼ100mgという濃度である。(※ 検定教科書に普通に書いてある・)
 
 
:(※ 範囲外: )このような単位量あたりの血糖の値を'''血糖値'''(けっとうち)という。
 
:※ 「血糖値」は高校理科教育の用語では「血糖濃度」と言います。東京書籍では「血糖値」のまま書いています。
 
 
:※ 高校と大学の生物学では、化学などの用法にあわせてだろうか、高校以降の生物学では「ブドウ糖」とは呼ばずに「グルコース」という。
※ 検定教科書にも、「血糖」の内容は「グルコース」だと、書いてある。(啓林館や東京書籍の検定教科書などに「グルコース」だと書いてある。)
 
:なおグリコーゲンとグルコースとは別物。
:しかし大学でも医学では、「ブドウ糖」(Grape sugar)と日本では言う。たとえば「低血糖」について医学書の治療法には「ブドウ糖」の輸液とか書いてある。
 
:グルコースのほうが、貯蔵物質のグルコーゲンとの関係が分かりやすいし、生物学では「グルコース」と表記するほうが合理的である。
 
 
グルコースは細胞の活動に必要な糖である。
 
なお、グリコーゲンは、グルコースを貯蔵しやすく体内で変えたものであり、(※ 東京書籍、啓林館)化学構造としてはグルコースが数万個も結合した構造になっている(※ 数研出版の検定教科書版(チャート式ではない))。(なお動物だけでなく植物でもグリコーゲンで貯蔵される。) 動物の場合、肝臓や筋肉で、グリコーゲンとして貯蔵されている(※ 啓林館)。肝臓では、グリコーゲンの合成および分解が行われている。
 
 
血糖値が低すぎたり高すぎたりすると様々な症状を引き起こすため、