「生理学」の版間の差分

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なお、類語で「アゴニスト」 agonist とは、薬品などで、受容体に結合して、作用をもたらす物質分子のことである。薬品が受容体と結合した際に作用を増強したり発現したりする場合をアゴニストという。一方、薬品が受容体と結合したさいに抑制的に働いたり他のアゴニストの結合を妨げるものの場合はアンタゴニスト antagonist という。薬品の場合、アンタゴニストのことを「拮抗薬」(きっこうやく)ともいう<ref>『はじめの一歩の薬理学』、第2版、20ページ</ref>
 
よく、リガンドと受容体の関係は、カギとカギ穴の関係に喩えられる。
 
 
アンタゴニストが存在するという事はつまり、
:分子は受容体に結合するだけでは、作用を及ぼさない.
という事である。分子が受容体に結合し、さらになんらかの変化をその受容体に起こすことにより、初めて作用が起きるのである<ref>『はじめの一歩の薬理学』、第2版、20ページ</ref>。
 
では、作用を起こすための変化とは何か? 一般的には、受容体の立体構造の変化である、とされている。
 
アンタゴニストは、結合穴に結合するだけで終わってしまい、立体構造を変化させないので、作用を起こさない、という解釈がある。
 
※ 本wiki独自の喩えだが、アンタゴニストをカギに喩えるなら、カギ穴に入ることはできるが、カギの凹凸が不一致で、カギを回せない、とでもいえようか・・・
 
なお、アンタゴニストのことを「ブロッカー」 blocker ともいう。
 
== イオンチャネルなど ==