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ページの作成:「「抗菌薬」と言った場合、細菌をやっつける薬のこと。ウイルスをやっつけるかどうかは不明。 ウイルスをやっつける薬には…」
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2020年11月26日 (木) 08:32時点における版

「抗菌薬」と言った場合、細菌をやっつける薬のこと。ウイルスをやっつけるかどうかは不明。

ウイルスをやっつける薬には、「抗ウイルス薬」という専用の別の呼び方がある[1]

抗菌薬

MIC

ある抗菌薬の「抗菌力」は、どうやって測定するかというと、寒天または液体培地に抗菌薬を接種したとき、 微生物の発育を阻止するのに必要な抗菌薬の濃度を「抗菌力」としているので、その濃度を測定すればいい。

薬物が微生物の発育を阻止するのに必要な最低限の濃度のことを最小発育阻止濃度MIC)という。

MICが小さいほど、抗菌力が強い[2]

抗菌スペクトル

抗菌薬はその種類により、どの種類の病原微生物に効果があるか異なる。 なので、ある抗菌薬が、主な病原細菌の一覧について、どれに有効でどれに無効かを表などの一覧にしたものを抗菌スペクトルという[3]抗菌スペクトラム[4]ともいう。

抗菌スペクトルでは、細菌を対象としており、ウイルスは対象にしていない[5][6]

医学書によくある説明では、「抗菌スペクトルとは、抗菌薬がどの細菌に有効かの範囲を示したもの」のように「有効」とか「範囲」とかの用語で説明されるが、要するに上述の意味である。

脚注

  1. ^ 『パートナー薬理学』、P459
  2. ^ 『パートナー薬理学』、P517
  3. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P274
  4. ^ 『標準薬理学』、P419
  5. ^ 『標準薬理学』、P419
  6. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P274