「量子力学」の版間の差分

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=== 双極子 ===
N極の磁荷 +q[wbWb] に距離 d[m] をはなして、同じ大きさのS極の磁荷 -q[wbWb] を置いて、固定したものを磁気双極子という。つまり普通の棒磁石は磁気双極子のようなものと考えられる。棒磁石の磁化を考えるときなどに用いる。
磁化というのは、電子のスピンが合わさって、磁区というものを作り、さらにその磁区の向きが合わさって、磁性体の磁化が起こる。
つまり、磁化とは、強磁性体(Fe,Ni(Fe,NiCoCoなど)の内部にもともとあった、ミクロな磁石(電子のスピンのこと)のむきがそろって、大きな磁石として、ふるまう現象だが、ミクロな磁石の長さをdに選ぶのか、それとも大きな磁石の長さをdに選ぶのか、という問題になるのである。
*双極子の長さの選び方
さて距離dには、電子半径を選べばよいのか、それとも、磁区の長さを選ぶのか、それとも磁石全体の長さを選ぶのかは、分析する現象によって異なる。
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*電気双極子
また、電荷 +q[C] から距離 d[m] はなれたところに、電荷 -q[C] を置いたものを電気双極子という。これは分極を考えるときのモデルとして用いられる。
電気双極子の d[m] をどう選ぶか? ということも、分析対象により、ことなる。