「薬理学/感染症の治療薬」の版間の差分

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アスペルギルス症やカンジダ症などに用いられている<ref>『パートナー薬理学』、P485</ref><ref>『はじめの一歩の薬理学』、P285 </ref>。
 
 
== 抗ウイルス薬 ==
ウイルス感染症の治療薬には、抗ウイルス薬といわれるものと、それとは別にワクチンがある。
つまり、「ワクチン」と「抗ウイルス薬」とは異なる。
 
たとえばアシクロビルという抗ウイルス薬は、ヘルペスウイルスDNAポリメラーゼという酵素を阻害する。
 
 
=== ヘルペス治療薬 ===
'''アシクロビル'''の機序は、アシクロビルはヘルペスウイルスに特有のチミジンキザーゼによってリン酸化されて一リン酸化され、
さらに宿主のキナーゼによって三リン酸化されて活性化される。
 
そして(宿主の)細胞に取り込まれて、DNAポリメラーゼを阻害する。
 
感染していない正常細胞には取り込まれないはずなので、ウイルスに対する選択的な毒性をもつはず<ref>『パートナー薬理学』、P486</ref>と考えられている。
 
アシクロビルは、ヘルペスウイルスのほか、水痘・疱疹ウイルスの治療薬としても使われる。
 
 
'''パラシクロビル'''はアシクロビルのプロドラッグである。
 
 
;ファムシクロビル
近年<ref>『NEW薬理学』、P541、2016年2月10日 第6版第6刷 発行 </ref>承認された'''ファムシクロビル'''は、ペンシクロビルプロドラッグである。ペンシクロビルは、単純ヘルペスウイルス、水痘・疱疹ウイルスに有効<ref>『標準薬理学』、P541</ref>。
 
 
;ビダラビン
上記のほか、'''ビダラビン'''という別の種類の抗ヘルペス治療薬もある。ビダラジンはウイルスのDNAポリメラーゼを選択的に阻害する<ref>『パートナー薬理学』、P488 </ref>。
(アシクロビルとは機序が異なるので、)アシクロビルに耐性のウイルスでもビダラビンなら有効の場合もある<ref>『はじめの一歩の薬理学』、P286</ref>。
 
 
;その他のヘルペス治療薬
機序はそれぞれ異なるが、イドクスウリジン<ref>『NEW薬理学』、P541、2016年2月10日 第6版第6刷 発行 </ref>、がある。
 
'''アメナベビル'''は帯状疱疹にのみ有効<ref>『はじめの一歩の薬理学』、P286</ref>。
 
 
=== サイトメガロウイルス治療薬 ===
 
== 脚注 ==