「生理学」の版間の差分

→‎体温: とりあえず説明文を追加。
(体温の核心温の図を追加。)
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== 体温 ==
[[File:Environment and Body temperature japanese 1.svg|thumb|500px|環境温と体温]]
 
=== 実験的な事実 ===
右図にもあるように、健康なヒトの体温は、外気温に関わらず、脳と心臓といった核心部の体温はつねに一定であり、
ほぼ37℃に保たれている。
 
また、ヒトの体温は、同じ瞬間であっても、部位によって温度が異なる。
 
普通、心臓や脳などの核心部ほど温度が高く、表皮(表皮の近くを「外殻部」という)や手足の先端などといった周辺部に向かうにつれ、温度が下がっていく。
 
外殻部の温度は、外気温の影響を受けて変動する。
 
ただし、風邪などによって核心部の体温が上がることがある。
 
これは防衛反応によるものであるが、プロスタグランジンE<sub>2</sub>が最終的な発熱物質である<ref>大地陸男『生理学テキスト』、2017年8月9日 第8版 第2刷発行、P509</ref>。
 
よって、プロスタグランジンE<sub>2</sub>(PGE<sub>2</sub>)の生成を阻害することにより、体温の上昇を防ぐことができ、実際に熱さましの薬などにプロスタグランジン阻害剤が応用されており、具体的には解熱薬のアスピリンやインドメタシンがCOX回路を阻害することでPGE<sub>2</sub>阻害をしている薬である<ref>大地陸男『生理学テキスト』、2017年8月9日 第8版 第2刷発行、P509</ref>。
 
 
=== 解釈 ===
核心部の体温を一定に調節する機構が、明らかに体内に存在している。
 
まず、それらの概念を工学的な用語を使って整理してみよう。
 
==== フィードバック ====
まず、
:体温におけるフィードバック的な機構により、少なくとも核心部の体温は体内で計測・測定などのモニタリングい<ref>照井直人『はじめの一歩のイラスト生理学』、羊土社、2018年4月10日 第2版 第7刷 発行、165ページ、 </ref>(工学では「センシング」ともいう)をされており、そして体温がもし変動しそうな要因が感知されれば、核心部の体温を一定に近づけるように'''ネガティブ・フィードバック'''い<ref>照井直人『はじめの一歩のイラスト生理学』、羊土社、2018年4月10日 第2版 第7刷 発行、165ページ、 </ref>による調整が働く、
という事が言える。
 
ではそのフィードバック機構の正体は何か?となると、また別の議論だが、少なくとも現象論を工学的に記述するなら、おおむね上記のような説明文になる。
 
 
==== セットポイント ====
さて、風邪によってワキのしたの温度が高くなるように、風邪によって核心部の温度がやや上昇すると考えるのが妥当であろう。
:(※ 厳密には、ワキの下は表皮だが、しかしワキ下は肉が薄いので、擬似的にワキ下の温度は核心温に近いだろう、と考えられている。)
 
この事から、核心部の温度は、永久不変ではなく、体調などによて変わると考えるべきである。
 
'''セットポイント'''という温度概念が定義されており、「その時点での、核心部のあるべき温度」の事がセットポイントである。
 
 
風邪の場合、人体は防衛反応のためにセットポイントを上昇させる。
 
人体において、セットポイントと核心部の実際の温度を比較して、そしてフィードバック調節によって書く深部の体温をセットポイントに近づけようとする機構がヒトなどホニュウ動物に備わっている、と見なすのが妥当である。
 
 
このように、核心部の温度は、外気温では変わらないが、しかし体調などによって(核心部の温度が)変わる。
 
プロスタグランジン阻害剤などの熱さましの薬は、セットポイントを変更し、風邪でない状態の平熱のときのセットポイントに戻す薬という事になる。
 
=== 概実リズム との関係 ===
健康なヒトの体温は、一日のあいだでも変動があり、早朝の寝起きの直前直後に低く、午後に高い。
 
なお、ヒトではなくラットのように夜間に行動する生物では、夜間のほうが体温が高い<ref>照井直人『はじめの一歩のイラスト生理学』、羊土社、2018年4月10日 第2版 第7刷 発行、165ページ、 </ref>。
 
 
=== 月経との関係 ===
女性の場合、月経周期と連動して、体温が変わる。
 
 
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