「生理学」の版間の差分

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::K拘縮、 カリウムによる膜電位の持続的な脱分極による。
::カフェイン拘縮、 カフェイン投与による、筋小胞体からのカルシウム放出による。
 
薬理学のほうで、麻酔薬を使ったときに、患者によっては全身が高熱になって致死的な「悪性高熱症」という現象があるのだが、これは筋小胞体のCa<sup>2+</sup>放出機構の異常が原因だとされており<ref>『ギャノング生理学』</ref><ref>『標準生理学』</ref>(※ 『生理学テキスト』では触れられてない)、主に筋小胞体のリアノジン受容体の異常だろう<ref>『標準薬理学』、P243 (※ 「生理学」ではなく「薬理学」のほう)</ref><ref>『ギャノング生理学』</ref>、と考えられている。
:※ 『標準生理学』にもリアノジン受容体のことは書いてあるのだが、説明が細かすぎて他の用語も多すぎて、どれが入門的な知識か初学者には分かりづらいので、上記の文章の参考文献からは除外した。
 
なお、リアノジンという植物アルカロイドがある<ref>『生理学テキスト』、P54</ref>。そのリアノジンが、この受容体(リアノジン受容体)と強固に結合するので、「リアノジン受容体」(Rynanodin receptor : RyR)という名前がついている<ref>今井正・宮本英七 監修『標準薬理学 第7版』、医学書院、2015年3月25日 第7版 第1刷、P144</ref>。
 
 
また、カフェイン拘縮と似たような機構なのだろう、と思われている<ref>小澤瀞司・福田康一郎 監修『標準生理学 第8版』、医学書院、2015年8月1日 第8版 第2刷 発行、P.112</ref>。
 
 
カフェイン-ハロタン筋収縮テストという実験で、悪性高熱症の発症のしやすさを評価できるとされている<ref>柳沢輝行 ほか監訳『カッツング薬理学 原書 第10版』、丸善書店株式会社、平成25年3月25日 発行、P439、</ref>。
 
 
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死体などで見られる死後硬直(「死硬直」とも) rigor mortis も、これである。
 
 
== アセチルコリン受容体 ==