「生理学」の版間の差分

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フェヒナーの法則
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== 感覚の理論 ==
=== Weber-Fechner の法則 ===
感覚の強さは、刺激の強さの対数に比例すると古典的には言われており、これを'''ウェーバー-フェヒナーの法則'''(Weber-Fechner の法則)という。
この法則によると、たとえば、30gが31gに増えたときの感覚は、90gが93gに増えたときの感覚と同じだという主張になる<ref>『標準生理学』、P214</ref>。
 
Weber-Fechner の法則は数学的には、感覚の強さをEとして、刺激の強さをSとしたとき、差分方程式で
:ΔE = k(ΔS/S)
である。
 
これを微分方程式に置き換えて積分すれば、
:E = k logS + C
が導かれる。(Cは積分定数)
 
 
=== ベキ関数の法則 ===
だが近年、対数よりもベキ関数のほうがよく比例するといわれており<ref>『ギャノング生理学』、P180</ref>、Weber-Fechner の法則に対しての異論も出されている。
 
このベキ関数の法則の式は、
:E = K・S<sup>n</sup>
である。 (K および n は定数)
 
なお、このベキ関数の法則の式は微分方程式(差分方程式)で表すと、
 
:(ΔE/E) = n(ΔS/S)
となり、左辺と右辺の両方とも、それぞれの基準値からの差分の比率になっている。
 
== 生理学で扱う項目 ==