「ゲームプログラミング/バランス調整」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
240 行
:※ 工学用語の「遊び」は、熱膨張などの微細な変形を吸収するためのもの。
:※ 「安全率」は、標準的でない想定以上の過重・負荷にも、製品が強度的に耐えられるように設計しておく事。
 
:このほか、単に作中のジョークやパロディ、あるいはイケメン男性の登場人物やカワイ子ちゃん美女などといったプレイヤーを単純に喜ばせるための要素のこともゲーム評論では「遊び」と言う場合もあります。どういう意味で「遊び」と言っているのか文脈によって判断してください。
 
 
プレイヤーは、作家の想定を超えるプレイスタイルを持っている可能性もあります。なので、そういう想定以上のプレイスタイルを潰さないように、バランス調整には、プレイヤー有利な「遊び」を設けておきましょう。
251 ⟶ 254行目:
 
このドラクエの例のように、現実世界でもそうですが、現実では「善良」な事が、プレイヤーにとって必ずしも「テンポが良い」とは限らないので、そういう「遊び」も意識して設計しましょう。
 
 
ゲームに限らず、マンガやアニメなどでも、現実なら暴力的なだけの迷惑な人物でも、創作中ではテンポ感などの都合で好意的に描かれている場合もあります。漫画『ドラえもん』のジャイアンなんて、もし現代の現実で彼が作中での乱暴行為と同じことを現実に行ったらたら、もはや単なる犯罪少年ですが、しかし創作中では彼の暴力的な行為が大人たちから許されています。
 
さて、上記のような、現実では非・倫理的な行為を創作で容認することのリスクとして、消費者の中に、ごくわずかな割合ですが、犯罪的な思考を持つ者が混ざります。しかも犯罪的な思考なのに、創作では容認されているので、自身の性格を「大して犯罪的ではない」と思っている、サイコパス的な人物です。ドラえもんのジャイアンなら、子供むけの作品なので分かりやすいので、ドラえもんのファンは彼のサイコパス性を自覚しやすいです。しかし大人向けの娯楽作品だと、現実ではサイコパスな性格としか思えない行為をするキャラクターでも巧妙に、テンポ感などの都合で、あたかも情熱の溢れる人物などのように作中では美化されて書かれている場合もあり、そういった作品のファンにはサイコパスな客も少数ながら一定の割合で混ざるのです。
 
 
しかしそういうサイコパスなファンの発生するリスクは、小説なども含む創作全般に共通する問題であり、決してゲーム自体の問題ではないので、特に気に病む必要は無いです。
 
創作に限らず、たとえば芸能界などでも、女性アイドルや女優のファンの中には、少数の割合でストーカーなどの迷惑行為に及ぶ自称「ファン」が湧くのと同じ種類の出来事です。