「旧課程(2013年度-2021年度)高等学校数学I/数と式」の版間の差分

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==== 無理数と有理数 ====
実は<math>\sqrt{2}</math>や<math>- \sqrt 5</math>、<math>\pi</math>のように、分母分子共に整数の分数で表すことはできない。このように整数を分母分子に持つ分数で表せないような数を'''無理数'''という。例えば、円周率&#x3C0;は無理数である。それに対して、整数や循環小数など、分母分子共に整数の分数で表すことのできる数を'''有理数'''という。
a=b^2が成り立つとき、a=2となるようなb、すなわち<math>\sqrt{2}</math>の具体的な値がどのようなものか、調べてみよう。
{|
|b=1
|a=1
|b=2
|a=4
|-
|b=1.4
|a=1.96
|b=1.5
|a=2.25 
|-
|b=1.41
|a=1.9881
|b=1.42
|a=2.0164 
|-
|b=1.414
|a=1.999396
|b=1.415
|a=2.002225 
|-
|b=1.4142 
|a=1.99996164 
|b=1.4143 
|a=2.00024449 
|}
このように、bを様々に決めても、aはなかなか2にならない。
 
有理数と無理数を合わせて'''実数'''という。どんな実数でも数直線上の点として表せる。また、どんな実数も、有限小数あるいは無限小数として表せる。 (下記の「無限小数」の節を参照)
実は<math>\sqrt{2}</math>は、分母分子共に整数の分数で表すことはできない。このように整数を分母分子に持つ分数で表せないような数を'''無理数'''という。例えば、円周率&#x3C0;は無理数である。それに対して、整数や循環小数など、分母分子共に整数の分数で表すことのできる数を'''有理数'''という。
 
有理数と無理数を合わせて'''実数'''という。どんな実数でも数直線上の点として表せる。また、どんな実数も、有限小数あるいは無限小数として表せる。 (下記の「無限小数」の節を参照)
 
; <math>\sqrt{2}</math>が無理数であることの証明(発展)
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==== 無限小数 ====
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0.1 や 0.123456789 のように、ある位で終わる小数を '''有限小数''' という。
 
一方、<math>0.1234512345 \cdots</math> や <math>3.1415926535 \cdots</math> のように無限に桁が続く小数を '''無限小数'''(むげん しょうすう)という。
 
 
無限小数のうち、<math>0.333 \cdots</math>や<math>0.1232323232 \cdots</math>、<math>0.142857142857\cdots</math>のように、ある位より下から、ある数字の配列が繰り返されているものを '''循環小数''' という。
 
 
繰り返しの最小単位を '''循環節''' という。循環小数は循環節の始まりと終わりの部分に ・ をつけて表す。
 
* <math>0.333\cdots = 0. \dot{3}</math>
 
* <math>0.1232323\cdots = 0.1 \dot{2} \dot{3}</math>
 
* <math>0.142857142817\cdots = 0. \dot{1} 4285 \dot{7}</math>
 
である。
 
 
'''問題'''
 
次の分数を小数で表わせ。
 
(1) <math>\frac{8}{5}</math>
 
(2) <math>\frac{7}{9}</math>
 
(3) <math>\frac{25}{11}</math>
 
 
一方、<math>0.1234512345 \cdots</math> や <math>3.1415926535 \cdots</math> のように無限に続く小数を '''無限小数'''(むげん しょうすう)という。
 
全ての循環小数は分母分子が整の分数の形直せ表すことができる。
無限小数のうち、ある位より下から、ある配列の数字の繰り返しになっているものを '''循環小数'''(じゅんかん しょうすう)という。例えば <math>0.3333333333 \cdots</math> や <math>0.1428571428 \cdots</math>や<math>0.1232323232 \cdots</math> などである。繰り返しの最小単位を'''循環節'''という。循環小数は循環節1つを用いて<math>0. \dot{3}</math>、<math>0. \dot{1} 4285 \dot{7}</math>、<math>0.1 \dot{2} \dot{3}</math>のように循環節の最初と最後(循環節が一桁の場合はひとつだけ)の上に点をつけて表す。
 
<math
全ての循環小数は分数に直せる。
 
: <math>a = 0. \dot{3}</math>  (1)