「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

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そもそも統合失調症というのは、特定の診断基準とされている特徴を満たすある程度心の状態に問題を抱えているように見える人を、精神科医たちが病気だと診断、決めつけているだけで、例えばこの文章の著者自身は、心の病気などは存在しないと思っている。ちょっと変わった精神状態を持っている、そういう人ってことじゃあ駄目なの?
 
=== 精神医学と心理学 ===
;精神・心理系の資格制度
精神快とカウンセラーは異なる資格である。
精神科医は精神医学に基づいた診療を行う医師であり、一方でカウンセラーは心理学の知見に基づき、いて依頼者の抱える問題や悩みにアドバイスを与える相談員である。カウンセラーに医師免許は不要。「精神療法」とは通常、カウンセリングのことである。カウンセリングという意味での精神療法は法的には「医療行為」ではなく、健康保険の対象ではない。<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、45ページ</ref>
 
;カウンセリング
精神科医は精神医学に基づいた診療を行う医師であり、カウンセラーは、心理学の知見に基づき、依頼者の抱える問題や悩みにアドバイスを与える相談員である。カウンセラーに医師免許は不要。「精神療法」とは通常、カウンセリングのことである。カウンセリングという意味での精神療法は法的には「医療行為」ではなく、健康保険の対象ではない。<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、45ページ</ref>
心理カウンセリングで大切にされる原則として、カウンセラーは基本的に相談者の話をよく聞く、聞き手になることが大事である。一方、クライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは基本的にはない。これは精神医学者のフロイトの技法にもあり、自由連想法を発展させ、クライアントに自らを語らせ、治療者はただそれを誠実に聴くことに徹することで、それを行なう前にクライアントが持っていた症状が取り除かれていくとフロイト派は主張している。この対面による対話から得られる良い結果を、フロイトは除反応(Abreaktion)と呼んだ。
 
心理カウンセリングで大切にされる原則として、カウンセラーは基本的に相談者の話をよく聞く、聞き手になることが大事で、クライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは基本的にはない。これは精神医学者のフロイトの技法にもあり、自由連想法を発展させ、クライアントに自らを語らせ、治療者はただそれを誠実に聴くことに徹することで、それを行なう前にクライアントが持っていた症状が取り除かれていく。この対面による対話から得られる良い結果を、フロイトは除反応(Abreaktion)と呼んだ。
 
;フロイト流カウンセリングへの反対論
ただ、即物的な解決策は示されないので、この方法に疑問をもつ精神医学者も存在していて、たとえば医学博士の岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』でもカウンセリングの効果が疑問視されている<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、46ページ</ref>。
 
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小説や映画でも、心的外傷が生活や性格に悪影響を与えるというテーマを中心に語られる物語は非常に多い<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、56ページ・57ページ</ref>。
 
;ブルーノ
心理学者のブルーノ・ベッテルハイムは、子供たちや心理的な困難を抱えている人たちの問題の多くの原因は、養育者の不適切な暴力的な態度などの後天的な原因であると主張していた。彼個人も一生涯にわたり抑鬱という問題を抱えており、妻を癌で亡くした6年後、1990年に自殺を遂げた。その直後に彼の経歴詐称や患者に対する問題行動の数々が明るみに出され、ベッテルハイムへの評価は暴落した。 (以上 2文、 Wikipedia の記述から引用)。ブルーノの運営する診療所では50%の患者が回復したと彼は喧伝しているが、しかし具体的な患者のデータはまったく公表されていない<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、174ページ </ref>。
フロイトは医師ブルーノと共同でヒステリーの研究を行った。
 
医師にして心理学者のブルーノ・ベッテルハイムは、子供たちや心理的な困難を抱えている人たちの問題の多くの原因は、養育者の不適切な暴力的な態度などの後天的な原因であると主張していた。彼個人も一生涯にわたり抑鬱という問題を抱えており、妻を癌で亡くした6年後、1990年に自殺を遂げた。その直後に彼の経歴詐称や患者に対する問題行動の数々が明るみに出され、ベッテルハイムへの評価は暴落した。 (以上 2文、 Wikipedia の記述から引用)。ブルーノの運営する診療所では50%の患者が回復したと彼は喧伝しているが、しかし具体的な患者のデータはまったく公表されていない<ref>岩波明『精神科医が狂気をつくる 臨床現現場からの緊急警告』、新潮社、2011年6月15日発行、174ページ </ref>。
 
;ある編集者の雑感
以上 5段落の記述は、以前の編集者がかなり熱心に記述した文章をもとに再構成したが、しかし結論としては、今現在の編集者は、現代のカウンセリング手法、徹底的に相談者の話をよく聞き、余計なことは言わず、具体的な解決策は提示しないという手法を断固支持する。