「中学校社会 地理/世界の気候」の版間の差分

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== {{ruby|温帯|おんたい}} ==
{| class="wikitable" style="float:right"
|+ 温帯の種類
! colspan="2" | <span style="font-size: large;">気候名</span> ||<span style="font-size: large;">{{ruby|特徴|とくちょう}}</span> ||<span style="font-size: large;">場所</span>
|-
| rowspan="3" |<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">温<br />帯</span></SPAN>
|<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">温暖湿潤気候</span></SPAN>
|季節風(モンスーン)がある。<br />夏は高温で雨が多い。冬は低温。<br>降水量は多い。||東アジア<br />北アメリカ南東部<br />南アメリカ南東部(パンパ)
|-
|<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">西岸海洋性気候</span></SPAN>
|偏西風の影響で緯度のわりに気温は高め。<br />季節による温度差は温帯の中では小さい。<br>||ヨーロッパ州の西岸<br />北アメリカ州の西岸<br />オーストラリア南東部 
|-
|<SPAN STYLE="FONT-WEIGHT:NORMAL;"><span style="font-size: large;">地中海性気候</span></SPAN>
|夏は暑くて乾燥する。<br>冬は雨が多く降る。||イタリアなどの<br />地中海沿岸地域 
|}
もっとも寒い時期でも氷点下になることは少ないが、夏は地域によっては熱帯と同じぐらいの暑さになることがある。このため、四季の変化に富み、多くの動物・植物が生息する。気温・降水量共に農業に適していることから、古代から現代に至るまで農業や産業の発展した地域が多い。
 
雨の降りかたなどによって、気候の区分が、次の3つの、<span style="font-size: large;">{{ruby|温暖湿潤気候|おんだん しつじゅん きこう}}</span>、<span style="font-size: large;">{{ruby|西岸海洋性気候|せいがん かいようせい きこう}}</span>、<span style="font-size: large;">{{ruby|地中海性気候|ちちゅうかいせい きこう}}</span>に分けられる。
 
* '''温暖湿潤気候'''
温帯の中でも日本のように、1年間をとおして気温の変化が大きく、降水量も多い気候を<span style="font-size: large;">温暖湿潤気候</span>とよぶ。
 
* '''西岸海洋性気候'''
ヨーロッパの大西洋沿岸では、偏西風の影響のため、1年間を通して降水量の変化が小さい。このヨーロッパの大西洋沿岸の一帯のような気候のことを<span style="font-size: large;">西岸海洋性気候</span>(せいがん かいようせい きこう)という。日本では道南地方の室蘭市と日高地方で分布している。一年間を通して、雨が降る。
 
* '''地中海性気候'''
イタリアなどの、ヨーロッパ州とアフリカ州の間にある地中海の周辺の国に多い気候である。夏には乾燥するが、冬は偏西風のために雨が降る。
 
=== 温暖湿潤気候 ===
[[Image:ClimateTokyoJapan.png|thumb|200px|left|東京の雨温図]]
[[Image:Subtropicworldmap.png|thumb|260px|温暖湿潤気候の世界的な分布]]
温帯モンスーン気候または温帯湿潤気候ということもある。主に中緯度の大陸東岸に分布する。
 
この気候に属する主な都市は、東京(日本)、シャンハイ(中国)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)である。
 
季節風の影響を強く受けるため、温帯の中で四季の変化が、もっともはっきりしている。
 
日本や、周辺の東アジア諸国での温暖湿潤気候での季節ごとに変化する原因は、季節によって風向きが変わる'''{{ruby|季節風|きせつふう}}'''が気候に影響を与えるためである。
 
夏は低緯度の海からの風を受けるために高温多湿となるが、冬は高緯度の大陸からの風を受けるために乾燥した寒い季節となる(しかし、0度を下回ることは少ない)。また、夏には台風のような[[w:熱帯低気圧|熱帯低気圧]]に襲われることもある。
 
夏は暑く、冬は寒いので、ここに住む人々はそれぞれの季節にあうような生活スタイルを作っていった。例えば日本の伝統的な衣服は夏は涼しく、冬は暖かくなるような素材が好まれた。豊かな水と適度な気温のため、農業に適している。日本などの東アジア周辺では米作りが盛んである。バナナなどの暑い気候でしか作れないものなど以外は、ほとんど栽培可能。
 
温帯の植物は、いっぱんに、広葉樹林と針葉樹林が混合している。
また、アルゼンチンのパンパ・アメリカのプレーリーのように豊かな草原地帯もある。パンパやプレーリーでは放牧も盛んに行われている。
 
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=== 西岸海洋性気候 ===
[[画像:German Climate Stuttgart.png|thumb|left|200px|シュツットガルト(Cfb)の雨温図]]
[[画像:Koppen classification worldmap CfbCfc.png|thumb|260px|西岸海洋性気候の地域の世界的な分布]]
この気候に属する主な都市は、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)、メルボルン(オーストラリア)である。ちなみに日本でも北海道の室蘭市と日高地方が属している。
 
大陸西岸の高緯度地方(緯度40度 - 60度付近)に分布する。西ヨーロッパの多くはこの気候に属している。温暖湿潤気候などと比べると、西岸海洋性気候の気温の年間の変化は小さい。夏はあまり暑くならずすごしやすい。冬は長く寒いが、暖流からの'''{{ruby|偏西風|へんせいふう}}'''の影響を受けるため、緯度のわりに冷え込みはきびしくない。例えばロンドンやパリは、サハリン(樺太)と同じ緯度だが、冬の平均気温は5度くらいで東京よりも少し寒いぐらいである。また、降水量は一年を通して一定である。
 
落葉広葉樹や針葉樹林もあるが、牧草も育ちやすい。牧畜に適している地域であるため、農業と牧畜を組み合わせた混合農業が盛んに行われてきた。例えばフランスは小麦の生産が盛んな国であるが、チーズなどの乳製品の生産量も多い。
 
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=== 地中海性気候 ===
[[ファイル:Climograma Santiago.png|thumb|left|200px|サンティアゴの雨温図]]
[[ファイル:KoppenclassificationworldmapCs.png|thumb|260px|地中海性気候 (Cs) の世界的な分布]]
イタリアのような地中海沿岸が中心だが、南北アメリカ大陸の西側にも見られる。夏は乾燥帯なみに乾燥するが、冬には雨が降る。また、ヨーロッパ州の沿岸の場合、大西洋沿岸には暖流の北大西洋海流が流れているので、緯度の割には温かい。冬はあまり気温が下がらないため、{{ruby|常緑広葉樹林|じょうりょくこうようじゅりん}}となる。
 
赤土やテラロッサと呼ばれる石灰岩が風化してできた土に覆われているため、土地はあまり豊かではない。しかし、夏の強い乾燥に耐えられるオレンジ・レモンなどの柑橘類やぶどう、オリーブの生産が盛んで、雨の降る冬に小麦を栽培する。こうした農業を{{ruby|地中海式農業|ちちゅうかいしきのうぎょう}}という。また、日光の少ない地域の人々が夏にやってくることも多いため、リゾート地として有名なところも多い。
 
この気候に属する主な都市は、ローマ(イタリア)、アテネ(ギリシャ)、サンフランシスコ(アメリカ)である。
 
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== {{ruby|亜寒帯.寒帯/あかんたい(冷帯)}} ==