「高等学校日本史B/第一次世界大戦と日本」の版間の差分

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出典を追加。丸山眞男「無責任の体系」に言及した有斐閣『現代政治学 第4版』
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官僚機構の一種として軍部を解釈してみよう。選抜方法などは軍部と一般の省庁とでは違うが、とりあえず、「軍部 = 官僚機構の一種」として、軍事をあつかう官僚機構の一種として、軍部をとらえてみる。
 
以下の考察は、仮説であり、学生は暗記する必要は無いし、鵜呑み(うのみ)にしてはならない。(ただし、政治学者の丸山眞男(まるやま まさお)の学説などに基づいている。丸山眞男は、戦後昭和の日本の代表的な政治学者である。)
 
 
さて、明治・大正に現役武官制や文官任用令などを導入した意図は、おそらく、三権分立のように、権力を立法府だけでなく行政にも分散するのと同様に、軍部にも権力を与えようとしたのだろう。こうして行政権や軍部の権限を強めて、政党の影響力をうすめることで、政党の暴走をふせごうとしたのだろうと、一部の評論家などには考えられている。(※ 「評論家」とは、誰によって? 要出典. ←BSフジのプライムニュースで見ました。あと、小室直樹とか宮台シンジが似たような事を昔から言ってます。元ネタは丸山眞男です。
 
もっとも、明治憲法(大日本国帝国憲法)では、天皇に軍の統帥権(とうすいけん)があるので、もし議会と軍が対立したら、いざとなったら天皇に判断してもらおうとでも、もしかしたら明治時代の当時の政治家は考えたのかもしれない。(※ 要出典.)
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現役武官制のこのような欠陥のため、軍部の暴走をふせぐような手段が弱まってしまった。
 
 
日本軍暴走の原因の考察の細部は諸説あるが、ともかく戦前の日本軍の暴走の原因としては、(けっしてヒトラー的な独裁者によるものではなく、)官僚主義の弊害・形骸化によるものである、とするとみたほうが妥当であろうとする仮説があり、丸山眞男(まるやま まさお)はこのような日本軍の現象を「無責任の体系」と称した<ref>加茂利男 ほか著『現代政治学 第4版』、有斐閣、2012年3月20日 第4版 第1刷 発行、P158</ref>。
 
 
 
==== 教訓 ====