「ガロア理論/準備」の版間の差分

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Angol Mois (トーク | 投稿記録)
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基本的には「<math>(K, +, \cdot)</math> は体である」というより、演算を省略して「<math>K</math> は体である」ということが多い。
 
== ; ==
*<math>\mathbb{Q}, \mathbb{R}, \mathbb{C}</math> は、自然な加法と乗法について体となる。
*<math>\mathbb{Z}</math> は、自然な加法と乗法について体にはならない。乗法の逆元が常に存在するとは限らないからである。
*[[ガロア理論/有限体|有限体]] <math>\mathbb{Z}/p\mathbb{Z}.</math>
 
==== 命題 1 ====
体 <math>K</math> の加法の単位元、乗法の単位元は共にただ一つ存在する。
;証明
体は加法に関して群なので一般論より成り立つ。[[群論]]参照。
 
==== 命題 2 ====
体 <math>K</math> の元 <math>x</math> の加法の逆元はただひとつ存在する。<math>x \neq 0</math> なら、乗法の逆元はただひとつ存在する。
;証明
80 行
;定義
<math>K/F, \ K'/F</math> を体の拡大とする。<math>f : K \rightarrow K'</math> が体 <math>F</math> 上の(準)同型であるとは、体の(準)同型であり、かつ <math>F</math> 上では恒等写像であることをいう。
 
== 自己同型群 ==
;定義
<math>K/F</math> を体の拡大とする。<math>K/F</math> の自己同型とは、<math>F</math> 上の同型写像 <math>f : K \rightarrow K</math> のことをいう。自己同型全体の集合 <math>\operatorname{Aut}(K/F)</math> には、写像の合成を積とする群構造が入る。これを自己同型群という。
 
== その他の定義 ==