「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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M クロマチン繊維と転写の関係について
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真核生物のDNAは、通常時は、'''ヒストン'''(histone)という球体のタンパク質に、まとわりついている。このヒストンは、ヒストン4個(つまり球体4個)で、一つの組になっている。ヒストンにDNAがまとわりついた構造を'''ヌクレオソーム'''(nucleosome)という。さらに、このヌクレオソームが連なったものが、折りたたまれる構造をとっており、このヌクレオソームの折りたたまれた構造を'''クロマチン繊維'''(chromatin fiber)という。
 
DNAからRNAへの転写について、このようなヌクレオソームな状態では(つまり、ヒストンにDNAが、まとわりついた状態ではクロマチン繊維がぎゅうぎゅうにくっついているため、RNAポリメラーゼがくっつくことができない)、転写できない。転写の前にヒストンから、DNAが、ほどかれる必要がある。
 
ヒストンの特定のアミノ酸にアセチル基 -CH<sub>3</sub>CO- が結合することで、DNAとヒストンとの結合が弱くなり、ヒストンからDNAが、ほどかれる。