「中学校理科 第1分野/化学変化とイオン」の版間の差分

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原子は, '''陽子'''(ようし)と'''中性子'''(ちゅうせいし)からなる'''原子核'''(げんしかく)と、原子核のまわりを回る'''電子'''からできている。原子の直径は1億分の1cm程度である。電子は、原子核には含めない。
 
陽子の質量と、中性子の質量は、同じである。厳密にいうと、ほんのわずかに質量が違うのだが、ほとんど同じなので、中学の段階では、陽子の質量と、中性子の質量は同じである、と考えてよい。一方、電子の質量は、陽子と比べて、極めて小さい。電子の質量は、陽子の質量の 約 <math>\frac{1}{1800}</math> 倍 でしかない。
 
したがって、原子にとって、電子は、ほとんど質量が無い。ある原子や分子の質量の大きさを決めているのは、その原子核の陽子や中性子の個数である、と考えても、中学高校では、あまり問題は無い。
 
電子1個のマイナスの電気の強さは、陽子1個のプラスの電気の強さと符号が反対なだけで、強さは同じであるので、1個の電子と1個の陽子の力がつりあう。
 
原子の中心には+の電気をもつ原子核が1つあり、マイナスの電気をもついくつかの電子がそれを取り巻いている。安定している状態の原子や分子では、原子核の持つ陽子の数と、電子の持つ数とは、同じであり、原子核がもつ+の電気の総量と、電子のもつマイナスの電気の総量が等しいので、原子全体は電気を帯びていない。
 
ある原子が、何の'''元素'''であるかは、原子核に含まれる陽子の数で決まる。一方で、原子核の中性子の数は、陽子の数に近いが、必ずしも陽子と中性子の数が同じとは限らない。原子核に含まれる陽子の数が同じで(すなわち、同じ元素で)、中性子の数が異なるものを、'''同位体'''という。
原子の中心には+の電気をもつ原子核が1つあり、マイナスの電気をもついくつかの電子がそれを取り巻いている。
原子核がもつ+の電気の総量と、電子のもつマイナスの電気の総量が等しいので、原子全体は電気を帯びていない。
 
安定している状態の原子や分子では、原子核の持つ陽子の数と、電子の持つ数とは、同じである。
 
 
 
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ヘリウム原子の原子核の質量は、水素原子の原子核の質量の、ほぼ4倍である。
 
 
電子の質量は、陽子と比べて、極めて小さい。電子の質量は、陽子の質量の 約 <math>\frac{1}{1800}</math> 倍 でしかない。
 
 
したがって、原子にとって、電子は、ほとんど質量が無い。ある原子や分子の質量の大きさを決めているのは、その原子核の陽子や中性子の個数である、と考えても、中学高校では、あまり問題は無い。
 
たとえば水素原子とヘリウム原子の質量の比なら、電子の質量は無視できる。よって原子核の粒子数の比から、ヘリウム原子の質量は、水素原子の質量の4倍である。
 
 
ある原子核の中性子の数は、陽子の数に近いが、必ずしも陽子と中性子の数が同じとは限らない。
 
 
 
電気を帯びた原子を'''イオン'''という。イオンのうち、+(プラス)の電気を帯びたイオンを'''陽イオン'''と言い、いっぽう、-(マイナス)の電気を帯びたイオンを'''陰イオン'''という。
 
塩化銅の水溶液での塩素は、陰イオンである。塩化水素の水溶液での塩素も、陰イオンである。<br>
塩化銅の水溶液での銅は、陽イオンである。塩化水素の水溶液での水素は、陽イオンである。