「宗教学/神話学」の版間の差分

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→‎異教の神は悪魔になることも: バアル信仰とユダヤ教との共通点
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しかし皮肉のなことに、バアル信仰は神を「王」、「主」と言う点や、生贄の儀式を行うなど、当時のユダヤ教の信仰形態とも共通点が多い。これはその地域の土着の文化が共通しているからであろうと考えられている。このように古代の神話や宗教は土着の信仰をもとにしている<ref>吉田、P185</ref>。
 
また、キリスト教は、シュメール系の女神で「イシュタル」や「アスタルテ」などとも言われる女神イナンナを、大悪魔「アスタロト」などと呼んだりして蔑んでいた時機もある。(なお悪魔ではなくギリシア神話の女神だが、ギリシア神話のアフロディテの原型はイナンナであろうという説も有名である<ref>吉田、P193</ref>。)
 
キリスト教以外にも、似たような事例はある。たとえば、ヒンドゥー教における象の顔をした「ガネーシャ」という神がいるが、スリランカには象の顔をしたギリメカラという悪魔がいる。これもまた、おそらく異教の神であるインドの神の1人であるガネーシャを、スリランカの宗教が嫌って悪魔と呼んだと思われる。