「宗教学/神話学」の版間の差分

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ゾロアスターの最高神アフラマズダはインドの司法神ヴァルナに相当し、ペルシアの水の女神アナーヒターはインドの河の女神サラスヴァティに相当するとされる<ref>池上、P38</ref>。
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必ずしも、すべての神話が、善と悪の対立ではない。なお、世界には善の神と、悪の邪神または大悪魔のような対立存在があるとする世界観のことを「善悪二元論」という。キリスト教の異端のグノーシス主義やマニ教やゾロアスター教<ref>池上、P29</ref><ref>吉田、P295</ref>などが善悪二言論である<ref>吉田、P295</ref>。
 
哲学者のニーチェは、キリスト教以外の宗教もよく研究しており、善悪二元論という分析概念を提唱したのもニーチェであるとされる。
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なお、ローマ神話の神がギリシア神話と性質が似ているのは、単にローマ帝国がギリシア神話をほぼそのまま採用した結果である。ギリシアの都市アテネに名の近い女神アテナが、そのままだと異国であるイタリア系のローマには不都合からか、ローマ神話では対応する女神の名がミネルヴァに、名称を変更されているといった若干の差異はあるものの、ローマ神話はほぼギリシア神話を踏襲して採用した。
 
 
ゾロアスター教の神々および同時代の古代ペルシアの神々は、インド神話と同根であると考えられている。ゾロアスターの最高神アフラマズダはインドの司法神ヴァルナに相当し、ペルシアの水の女神アナーヒターはインドの河の女神サラスヴァティに相当するとされる<ref>池上、P38</ref>。
 
また、インドの雷神インドラの戦神としての性質を、ゾロアスター教のウルス・ラグナが受け継いでいるとされる<ref>池上、P38</ref>。