「宗教学/神話学」の版間の差分

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→‎神は模範ではない: 出典の追加および整理
→‎異教の神をまねる場合もある: 実際、イナンナとアフロディーテを同一視する見解もよく知られている<ref>池上、P76</ref>。
 
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女性の形をした女神が、愛や美をつかさどるといのは、あまり珍しくなく、他の地域でも似たような傾向が見られるが、しかし戦いをつかさどる女神というのは、比較的に珍しく、他の地域では男性神が戦いをつかさどっている場合も多い。
 
このように、シュメール神話とギリシア神話は、別々の神話でありながら、ところどころ部分的に似たような性質をもつ神がいて、おそらくは少なくともどちらか片方の地域が真似したのだろうと思われる<ref>吉田、P204</ref>。実際、イナンナとアフロディーテを同一視する見解もよく知られている<ref>池上、P76</ref>。(なおユダヤ教からは、イナンナは「バビロンの大淫婦」と罵られている<ref>池上、P76</ref>。)
 
 
なおさて、ローマ神話の神がギリシア神話と性質が似ているのは、単にローマ帝国がギリシア神話をほぼそのまま採用した結果である。ギリシアの都市アテネに名の近い女神アテナが、そのままだと異国であるイタリア系のローマには不都合からか、ローマ神話では対応する女神の名がミネルヴァに、名称を変更されているといった若干の差異はあるものの、ローマ神話はほぼギリシア神話を踏襲して採用した。