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和音の基本は三和音です。三和音は3つの高さの音が同時に鳴り響きます。
 
[[画像:Sanwaon.png|3つの高さの音が同時に鳴り響きます]]
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===三和音の構成音===
三和音の3つの音は、ある音と、その[[wikt:3度|3度]]上の音と、さらにその3度上の音から成ります。
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根音、第3音、第5音を、和音の構成音といいます。
 
[[画像:SanwaonKoseiOn.png|三和音の構成音]]
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:これ以外の組み合わせも考えられると思うかもしれませんが、それらはすべて、基本的な三和音の変形、または、後述する四和音の省略形・変形と考えます。
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;増三和音:根音と第3音が長3度で、根音と第5音の音程が[[wikt:増5度|増5度]]の和音(第3音と第5音は長3度)
 
[[画像:SanwaonNoShurui.png|三和音の種類]]
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===音階上の三和音===
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長調の各音に置かれた三和音は、根音の音階上の位置により、長三和音、短三和音、減三和音になります。
 
[[画像:ChochoNoSanwaon.png|長調における三和音]]
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「長・短・短・長・長・短・減」のように暗記しましょう。
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短調では、原則として和声的短音階を使います(ちなみに長調では原則として和声的長音階を使いません)。短調の各音に置かれた三和音は、根音の音階上の位置により、長三和音、短三和音、減三和音、増三和音になります。
 
[[画像:TanchoNoSanwaon.png|短調における三和音]]
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「短・減・増・短・長・長・減」のように暗記しましょう。
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4つの音が同時に鳴る和音を四和音と言います。四和音は、三和音の第5音の3度上に音を加えた和音です。この音は、根音の[[wikt:7度|7度]]上に当たるので、'''第7音'''と呼びます。ここで「第7」とは、7度の意味です。
:根音の3度下に加えても四和音になりますが、それでは根音が移動してしまいます。第7音を加えると考える方が簡単です。
 
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[[画像:YonwaonKoseiOn.png|四和音の構成音]]
 
四和音では、第7音も和音構成音です。また、第7音の含まれる和音、と言うほどの意味で、四和音のことを[[w:七の和音|七の和音]](しちのわおん)とも呼びます。
 
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;減七の和音:減三和音に根音から[[wikt:減7度|減7度]]上の音を第7音として加えた和音。第5音と第7音の音程は短3度です。
;増七の和音:増三和音に根音から長7度上の音を第7音として加えた和音。第5音と第7音の音程は短3度です。
 
[[画像:YonwaonNoShurui.png|四和音の種類]]
 
===長調における四和音===
長調の各音に置かれた四和音は、根音の音階上の位置により、長七・短七・短七・長七・属七・短七・導七の和音になります。
 
[[画像:ChochoNoYonwaon.png|長調における四和音]]
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===短調における四和音===
短調の各音に置かれた四和音は、根音の音階上の位置により、短三長七・導七・増七・短七・属七・長七・減七の和音になります。
 
[[画像:TanchoNoYonwaon.png|短調における四和音]]
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==五和音==
5つの音が同時に鳴る和音を五和音と言います。五和音は、四和音の第7音の3度上に音を加えた和音です。この音は、根音の[[wikt:9度|9度]]上に当たるので、'''第9音'''と呼びます。ここで「第9」とは、9度の意味です。
 
[[画像:GowaonNoKoseion.png|五和音の構成音]]
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五和音では、第9音も和音構成音です。また、第9音の含まれる和音、と言うほどの意味で、五和音のことを'''九の和音'''(くのわおん)とも呼びます。
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;短九の和音:属七の和音に根音から[[wikt:短9度|短9度]]上の音を第9音として加えた和音。第7音と第9音の音程は短3度です。短調の第v音を根音とする五和音に現れます。
 
[[画像:GowaonNoShurui.png|五和音の種類]]
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次の譜例の左は長調、右は短調です。
 
[[画像:ChoNoGowaon.png|五和音の種類]]
 
==和音の転回==
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;第4転回形:和音の第9音がいちばん下になった転回形です。
三和音には第2転回形まで、四和音には第3転回形まで、五和音には第4転回形まで存在します。
 
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===三和音の転回形===
126 ⟶ 132行目:
;第2転回形:和音の第5音がいちばん下になった転回形です。いちばん下の音の[[wikt:4度|4度]]上に根音が、6度上に第5音が来ます。この4と6の数字を取って、[[w:四六の和音|四六の和音]](しろくのわおん)と呼ぶことがあります。
 
[[画像:SanwaonNoTenkai.png|三和音の転回形]]
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:この譜例で、音符の右に書かれた音程は、いちばん下の音からの音程を表します。
 
===四和音の転回形===
135 ⟶ 142行目:
;第3転回形:和音の第7音がいちばん下になった転回形です。いちばん下の音の[[wikt:2度|2度]]上に根音が、4度上に第3音が、6度上に第5音が来ます。この2の数字を取って、[[w:二の和音|二の和音]](にのわおん)と呼ぶことがあります。
 
[[画像:YonwaonNoTenkai.png|四和音の転回形]]
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===五和音の転回形===
144 ⟶ 151行目:
;第4転回形:和音の第9音がいちばん下になった転回形です。いちばん下の音の2度上に第3音が、4度上に第5音が、6度上に第4音が、7度上に根音が来ます。
 
[[画像:GowaonNoTenkai.png|五和音の転回形]]
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:この譜例の転回形で、音符が密集して書かれていますが、実際にこのように密集して音符が置かれることはありません。