「小学校社会/6学年/歴史編/歴史の流れをつかもう」の版間の差分

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=== 江戸時代の文化 ===
:江戸幕府の様々な政策によって世の中は安定し、人々は安心して経済活動を行えるようになって、様々な文化が武士だけでなく町人にも栄えるようになりました。
:「'''{{ruby|元禄|げんろく}}'''」は、江戸幕府ができてだいたい100年くらいの元号ですが、このころ、最初の町人文化の開花が見られました。元禄の頃の文化を「'''元禄文化'''」と言います。仮名草子・浮世草子といった出版物が市中に出回るようになり、'''人形浄瑠璃'''や'''歌舞伎'''が人々に人気を得て、'''井原西鶴'''や'''近松門左衛門'''といった小説家・劇作家がでました。
:連歌から発達した'''俳句'''(俳諧)が流行し、'''松尾芭蕉'''は、それを芸術のレベルまで高めたと言われています。
:絵画も大衆化し、このころ'''菱川師宣'''が'''浮世絵'''を創始しました。浮世絵は、版画の一種で何枚も同じ絵をすることができるので、庶民でもこれを買い求めることができました。ただし、浮世絵については、元禄から、さらに100年ほど後の「文化」「文政」といった元号の時期に最も盛んになります('''化政文化''')。'''喜多川歌麿'''や'''東洲斎写楽'''は歌舞伎役者の肖像画を、'''歌川広重'''は『東海道五十三次絵』などの風景画を、'''葛飾北斎'''は『冨嶽三十六景』など風景画のほか様々な構図の絵をあらわし、国内のみならず、オランダ貿易で持ち出されたものがフランスなどの絵画にも影響を与えました。
 
=== 江戸時代の学問 ===
:戦国時代までの学問は主に寺院で、僧侶などにより、仏教や中国の古典が研究されていましたが、江戸時代になると、様々な階層の人々の研究が見られるようになります。