「中学校技術/材料と加工に関する技術を利用した製作品の設計・製作」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎第三角法: 「(※ 範囲外: かつて「日本工業規格」と呼ばれていたが、2019年に名称が変更して「日本産業規格」に変わった。)」 まだ当分は市販の「工業規格」時代の文献が世間に残っているので、範囲外として旧名称を紹介。
typo ほか。
165 行
 
;ノウハウ
* 承認印の欄が右下の表題欄にあり、その承認を確認することで、たとえば、誤って未完成の構想図が、完成図面として出回ったりすることを防げる仕組いになっている。
* 製品名の決定では、特に規則は無いが、できれば、なるべく製品の機能が名前からも分かるように命名するのが良い。<br>たとえば本立てを設計するなら、製品名を「本立て」とか「本いれ」とかみたいに機能が分かるように命名したほうが、設計者や加工者や部材の発注者などにとって分かりやすくて都合がいいことが多い。
* 図面の訂正版を出す場合は、どこを訂正したかを分かるように書く。<br>たとえば、寸法値をまちがえて、本来は25mmにしたい寸法を、間違って、「17」と書いたとしたら、17は一本線や二本線などで上書きして、近くの余白に正しい寸法の「25」を併記する。 間違った寸法を、けっして、塗りつぶさないようにする。また、修正液などで、間違った寸法を<big>消してはいけない。</big>
 
なお、会社では、手書きで寸法を訂正をする場合は、その数値の近くなどに訂正印(ていせいいん)を押す。訂正印は承認印とは別である。
 
図面の訂正では、訂正用の製図記号がある。
 
190 ⟶ 191行目:
もし、図面をかいて、材料を手配したあとに、その図面では「加工が出来ない構造だった。」「組み立てが、出来ない構造だった。」ということが分かると、せっかくの材料や手間を、無駄にしてしまう。なので、図面を描く段階で、きちんと加工法や組み立て方を考える必要がある。
 
企業では、こういった事情もあるので、もし加工や組み立ての能力知識まったく無いと、図面を描く仕事には、つかせてもらえないことすらもある。
 
 
{{clear}}
 
=== 縮尺について、 ===
:実物よりも、図面上の長さが小さくなるように書く場合の尺度を'''縮尺'''(しゅくしゃく)という。
245 行
部品の注文は、部品表をもとにして、購買(こうばい)担当者が材料を注文するので、注文者が読んで分かるように部品表を書きます。値段などは部品表には書きません。値段は市場動向で価格が変わりますし、購買担当者が調べるなどの理由で、図面には材料の値段は調べません。
 
会社などでは、必要に応じて、購入部品の部品表である購入部品表(こうにゅう ぶひんひょう)と、購入部品をもとに自分たちで手作りする製作部品の製作部品表(せいさくぶふんひょう)を分けて表にする場合があります。
もし購入部品表と製作部品表とを作る場合は、番号がかぶらないように工夫してください。工夫として、例えば購入部品には番号を「K1」、「K2」、「K3」・・・として、製作部品は番号を「S1」「S2」「S3」・・・みたいにするなどして、とにかく番号が重ならないようにします。
番号を付ける場合は、なるべく数字やアルファベットのみで番号をつけると、コンピュータで整理しやすくなります。
279 行
 
;木ねじ(もくねじ)を用いる場合
:1. ナットなど用いずにねじ先端を木材に埋め込む場合は、先端部がとがった'''木ねじ'''(もくねじ)を用いる。ねじの長さは、板厚の2.5倍よりも、やや短いものを用いる。
 
:2. 三つ目ぎりで、下穴をあける。下穴の深さは、ねじの長さの3分の2までにする。
 
:3. 菊座ぎり(きく ざぎり)で、ねじ頭がはまる部分を面取りする。ねじ頭は木材からはみハミ出さずに埋まるようにする。
 
:4. ねじ回し('''ドライバ'''という。)を用意する。ねじ頭のみぞの大きさにあったねじ回し(ドライバ)を用い、また、ネジ頭の溝の形にあったねじ回しを用いる。<br>ねじ頭の溝のかたちが「+」(プラス)なら、ねじ回しもプラスの形状のドライバを用いる。(プラスドライバという。)<br>ねじ頭の溝のかたちが「―」(マイナス)なら、ねじ回しもマイナスの形状のものを用いる。(マイナスドライバという。)<br>
 
:5.ねじを回して、ねじをしめ込む。一般的なねじでは、右に回すと、しめこまれる。
338 行
 
;注意
タップで削るときは、タップを垂直にしたまま削る。もし斜めになってしまったら、まず先に逆回転させて戻す必要があり、無理なく垂直に戻せるまで逆回転してから垂直に戻す。
 
# タップがまわりづらくなったら、逆回転をしてタップを戻す。逆回転して切りくずを出す。ときどき切削油を加えながら、ゆっくりと右に回して削る。
376 行
 
頭部の形状による分類では、
* 丸頭 - 半球形
* 平頭 - 円盤状
* 皿頭(沈頭鋲)- 表面側が平で根元が円錐形
 
== はんだづけ ==
406 行
 
 
接着剤が手についたら、あと、きちんと水で洗ってください。
 
接着剤を容器から取り出し終わったら、フタを閉める。閉めないと接着剤が内部で固まってしまう。
422 行
 
== その他の接合 ==
うすい金属板の板金(ばんきん、sheet metal)どうしの接合では、板金をおったり曲げたりする「まきしめ」(巻き締め)や「はぜ組み」(はぜくみ)で接合することもある。
 
うすい金属板の板金(ばんきん、sheet metal)どうしの接合では、板金をおったり曲げたりする,「まきしめ」(巻き締め)や「はぜ組み」(はぜくみ)で接合することもある。
 
たとえば、缶ジュース・缶詰などの、缶のフタと側面との、つけねの部分に、まきしめが用いられていることがある。