「小学校社会/6学年/歴史編/明治維新と近代国家日本の成立-幕末・明治時代」の版間の差分

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:;工業
::明治政府は、欧米諸国に追いつくよう、蒸気機関などの動力や、織機などの機械を使った工業をおこす必要がありました。そこで、政府が出資して、近代的工場('''{{ruby|官営模範|かんえいもはん}}工場''')を作りました。
::1872年(明治5年)群馬県にカイコの{{ruby|繭|まゆ}}から{{ruby|生糸|きいと}}を作る{{ruby|富岡製糸場|とみおかせいしじょう}}<ref>2014年世界遺産に登録されています。</ref>が作られ、1873年(明治6年)頃に深川セメント製造所など多くの官営模範工場ができました。1876年には札幌に{{ruby|開拓使|かいたくし}}{{ruby|麦酒醸造所|ばくしゅじょうぞうじょ}}というビール工場までできます。
::これらの、官営模範工場は、民間で新たに作る工場のモデルとなり、やがて、民間だけで経営ができるようになると民間の資本家に売却されました。
[[File:First steam train leaving Yokohama.jpg|thumb|250px|浮世絵に描かれた開業当初の鉄道(横浜)]]
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:そして、1877年(明治10年)には旧薩摩藩の士族が中心になり西郷隆盛を大将にして、日本国内では歴史上最大規模の内戦となる{{ruby|西南戦争|せいなんせんそう}}が勃発しました。西郷等の軍は北上して、[[#鎮台|鎮台]]のおかれていた熊本を攻めますが、鎮台の兵士が熊本城にこもり、西郷軍の足止めをしているうちに、大久保利通が主導する政府は東京や大阪から大量の兵士を移動させ{{ruby|田原坂|たばるざか}}の戦いで西郷軍を打ち負かします。残った西郷軍は南九州各地を転々とし、最後に、西郷隆盛が鹿児島の城山で自決して、西南戦争は鎮圧されます。なお、この翌年、大久保利通は不平士族に暗殺されました。
:薩摩藩は、江戸時代から武を尊ぶことで有名で、戊辰戦争でも活躍し、日本最強と言われていたところ、多くは元々武士ではなかった兵士の政府軍に圧倒的に敗北したのですから、これ以後、政府に対する不満は、武力に訴えるものではなく、{{ruby|自由民権|じゆうみんけん}}運動など政治活動によるものとなっていきます。
 
=== 文明開化 ===
:これらの改革によって、たとえば、布地が安く手に入るようになったり、蒸気機関車で短時間で遠くまで移動できるようになるなど人々の生活は大きく便利に変わりました('''文明開化''')。