「小学校社会/6学年/歴史編/江戸幕府の成立と安定した社会-江戸時代Ⅰ」の版間の差分

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:このころ、オランダはスペインの王室の支配下にあって、独立を争って戦争をしていました(オランダ独立戦争 1568年〜1648年)。オランダは、ゲルマン系オランダ人の国で、言葉や習俗はドイツやイギリスに近く、一方、スペインはイタリア・フランス・ポルトガルといったラテン系の国です。また、当時のヨーロッパでは、[[小学校社会/6学年/歴史編/戦乱の世の中と日本の統一-戦国時代・安土桃山時代#宗教改革|カトリックとプロテスタントが対立]]していて、スペインはカトリックを支持していたのに対して、オランダ人の多くはプロテスタントでした。
:独立戦争は続いていましたが、1600年頃までにスペインからほとんど独立していたオランダは、当時、ヨーロッパで最高の造船技術<ref>この時代、オランダの造船技術が高かった理由の一つに、オランダの風車を利用して製材が盛んであったことが挙げられます。</ref>をいかして海洋貿易に進出します。
:1602年オランダは、アジア貿易のために、「'''東インド会社'''<ref>世界最初の、{{ruby|株式|かぶしき}}会社と言われています。なお、1600年イギリスにも同の会社がつくられています。</ref>」という会社を作って、それまで、この地域の貿易の中心であったポルトガルの地位をうばいました。
:オランダは、幕府に近づいて、日本の海外に対する貿易の独占的な地位を得ました。オランダとの貿易品には以下のものがあります。
:*オランダからの輸入品のほとんどは、中国産の{{Ruby|生糸|きいと}}・{{Ruby|砂糖|さとう}}・毛織物でした。ときどき、ガラスや望遠鏡や時計などの、めずらしいものも輸入されました。