「小学校社会/6学年/歴史編/明治維新と近代国家日本の成立-幕末・明治時代」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
31 行
:18世紀から19世紀にかけて、イタリアのボルタが、静電気のようにこすってではなく、化学変化から連続して電気を取り出せるようになりました。「電池」が発明されたのです。
:このことで、安定して電気を得ることができるようになり、さまざまな実験ができるようになりました。その実験の中から、電気が磁気(磁石の力)と関係することがわかって、1825年電磁石が発明されます。そして、1831年ファラデーが電気と磁気と運動の関係を発見します。この発見は後にモーターと発電機の発明につながります。
:モーターと発電機の発明はもう少し後の時代になりますので、少し見方を変えます。電磁石の発明は、電気と運動を関連づけることになります。つまり、電気が通ると電磁石が磁力を持って鉄などを引きつけます、電気を切るとそれは離れます。電気は遠いところでもほぼ同時に動きを伝えることができます。つまり、手元のスイッチのオン/オフを遠いところでほぼ同時に知ることができ、そして、いくつかのオン/オフのタイミングで文字を伝えるということができるということです。これが、「電信」の仕組みで、1830年代から40年代にかけて実用化しました。はじめて、電気が人の生活の役に立った例でしょう<ref>ボルタが電池を発明した直後の1805年フランスで電気メッキの実験が成功していました。しかし、この事実は隠されていたため、これと関係なく1839年にイギリスとロシアで発見され翌年特許が取られて実用化しました。</ref><ref>なお、モーターが実用化になるのは1860年代、電球と電話が発明されるのは1870年代です。</ref>。
:
:電気は、「目には見えないけれども、ものをこすると何かビリビリするものができる」とわかってから、何の役にも立たなかったのに、科学者たちは興味を持ち続け約200年の時をへて、ようやく、人の暮らしの役に立ちました。それから電気を使ったさまざまな発明がなされ、皆さんの生活に欠かせないものになっていることは、よく知っているかと思います。興味を持って研究していくことの大切さがよくわかる話ですね。
38 行
 
{{-}}
 
=== 黒船来航と開国 ===
[[ファイル:Commodore-Perry-Visit-Kanagawa-1854.jpg|thumb|250px|黒船来航]]