「学習方法/高校卒業後の社会科公民の勉強ガイド」の版間の差分

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* 質的→量的 の変換 ただし、質的データのなかには、適切な数値に置き換える変換法によって量的データに変換できるものもあります<ref>磯貝英一 ほか『要点解明 統計学 改訂版』、
* 政治学も統計を迫られている 20世紀初頭の米国シカゴ学派の法学者・政治学者メリアムという学者の理念が、法制度研究において歴史学的な編成を記述するだけでは不適切という理念であり、心理学や統計学を駆使した研究をすべきだという理念をメリアムは提唱している<ref>吉野篤『政治学 第2版』、弘文堂、2018年(平成30年 ※原著で併記)2月28日 第2版 第1刷発行、P56</ref>。
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なお、「質的」と言う言葉を、こういう使い方をするのは別に社会学だけでなく、心理学でも「質的」とは同様の使い方です。細菌は、統計学でも用いますし、数学書でも気の利いた数学教科書なら紹介される場合もあります(たとえば 磯貝英一 ほか『要点解明 統計学 改訂版』、培風館、2019年10月10日 改訂第7刷 発行、P.4 )。
 
何かの心理学や社会学なの社会科学的な実験において、ある行動をした人の人数とか、そういう数値的なデータを「量的」データなどと言います。人間でなくともよく、たとえば迷路実験であるルートを選択したネズミの数や割合などでも、かまいません<ref>サトウタツヤ・渡辺芳之 著『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』、有斐閣、2021年5月30日 改訂第7版 第7刷発行、P215</ref>。
 
いっぽう、聞き取り調査などによって得られた録音テープなどを書き起こしたものなどは、「質的」データなどと言います<ref>サトウタツヤ・渡辺芳之 著『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』、有斐閣、2021年5月30日 改訂第7版 第7刷発行、P215</ref>。
 
心理学において、心理学が科学的であるためには統計による検証が必要です。だから心理学では、質的データを使う場合もあるものの、量的データのほうに権威の比重が置かれています<ref>サトウタツヤ・渡辺芳之 著『心理学・入門 心理学はこんなに面白い』、有斐閣、2021年5月30日 改訂第7版 第7刷発行、P215</ref>(少なくとも建前(タテマエ)上は)。
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:「支持しない」→0
などの数値に置き換えることで、質的データを量的データに変換でき統計的な計算が可能になります<ref>磯貝英一 ほか『要点解明 統計学 改訂版』、培風館、2019年10月10日 改訂第7刷 発行、P.4 </ref>。
 
 
* 政治学も統計を迫られている
20世紀初頭の米国シカゴ学派の法学者・政治学者メリアムという学者の理念が、法制度研究において歴史学的な編成を記述するだけでは不適切という理念であり、心理学や統計学を駆使した研究をすべきだという理念をメリアムは提唱している<ref>吉野篤『政治学 第2版』、弘文堂、2018年(平成30年 ※原著で併記)2月28日 第2版 第1刷発行、P56</ref>。
このような科学的な態度にもとづく米国政治学は、投票行動や世論の研究において成果をもたらし、1967年には政治学者イーストンらによって『行動論政治学』という分野として成立した<ref>吉野篤『政治学 第2版』、弘文堂、2018年(平成30年 ※原著で併記)2月28日 第2版 第1刷発行、P57</ref>。
 
 
=== 本章のまとめ ===