「高校化学 金属と合金」の版間の差分

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主要な合金の例を示す。
 
 
* ステンレス鋼
:組成:Fe=70%,Cr=20%,Ni=10%程度。
 
特徴: :鉄にクロムとニッケルなどを混ぜたもの。
 
特徴: 鉄にクロムとニッケルなどを混ぜたもの。
 
* ジュラルミン
:組成:Al,Cu,Mg,Mn
 
:軽くて強度が大きいので航空機材料や自動車材料などに用いられる。
 
 
* 黄銅
:組成:Cu=60%~70%,Zn=10%~40%
 
:銅Cuが60%程度で亜鉛Znが40%程度の黄銅を六四黄銅(ろくよんおうどう)という。銅Cuが70%程度で、亜鉛Znが30%程度の黄銅を七四黄銅(ななよんおうどう)という。
銅 Cu と亜鉛 Zn の合金。
 
ちなみに銅Cuが60%程度で亜鉛Znが40%程度の黄銅を六四黄銅(ろくよんおうどう)という。
特徴: :合金化により硬くなり、強度が高まる。色は黄色い。音楽用語の「[[w:ブラスバンド]]の「ブラス」とは黄銅(brass)のことである。真鍮(しんちゅう)ともいう
銅Cuが70%程度で、亜鉛Znが30%程度の黄銅を七四黄銅(ななよんおうどう)という。
 
特徴: 合金化により硬くなり、強度が高まる。色は黄色い。音楽用語の「ブラスバンド」の「ブラス」とは黄銅(brass)のことである。
黄銅を真鍮(しんちゅう)ともいう。
 
* 青銅
:組成:Cu,Sn
 
銅 Cuとス:ブロン(錫)Snの合金(bronze)ともいう。亜鉛などの第三元素を加えた場合も青銅と呼ぶ場合がある。第三元素を添加せず、銅とスズのみを主成分とする青銅を、すず青銅という。
青銅はブロンズ(bronze)ともいう。
特徴: :合金化により硬くなり、強度が高まる。鏡として用いられる場合もある(青銅鏡)
 
特徴: 合金化により硬くなり、強度が高まる。鏡として用いられる場合もある。(青銅鏡)
 
* 白銅
:組成:Cu=80%,Ni=20%程度
銅ニッケル合金のことを白銅(はくどう)という。
組成中のNi割り合いの増加とともに、色が銅の赤色からニッケルの白色に変わっていく。
 
:組成中のNi割り合いの増加とともに、色が銅の赤色からニッケルの白色に変わっていく。
特徴: :腐食しづらく耐食性が良い。日本国の貨幣の50円硬貨や100円硬貨の材料は白銅である。(本文は西暦2013年に執筆。)
 
 
* 洋銀
:組成:Cuを母材に,Ni=5%~30%,Zn=5%~30%程度。
 
:洋銀は銅とニッケルと亜鉛の合金。ニッケルシルバともいう。
 
 
* はんだ
:組成:Pb,Sn
 
:融点が低い。鉛はんだともいう。鉛は人体に有害である。鉛はんだも同様に有害である。
 
:かつては、鉛はんだは電気回路部品の接合などに用いられたが、最近では、安全や国際規制(たとえばROHS規制など。「ローズきせい」と読む)のため、なるべく電気回路接合は鉛Pbを用い含まない代替材料「鉛フリーはんだ」を用いる。
特徴:
融点が低い。
鉛はんだともいう。
鉛は人体に有害である。鉛はんだも同様に有害である。
かつては、鉛はんだは電気回路部品の接合などに用いられたが、最近では、安全や国際規制(たとえばROHS規制など。「ローズきせい」と読む)のため、なるべく電気回路接合は鉛Pbを用いない代替材料を用いる。
電気回路接合用で鉛を用いない代替材料を「鉛フリーはんだ」という。
 
 
* ニクロム
:組成:Ni=60%~80%程度,Cr=20%程度
材料がニッケルとクロムだからニクロムという。
 
特徴: :材料がニッケルとクロムだからニクロムという。
:電気抵抗が大きい。電気抵抗材料に用いられる「ニクロム線」とは、この材料である。