「高等学校世界史探究/産業革命Ⅱ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
創土社のイギリス史の本を調べ直したところ、脚注としている先の記述が見つからないので、別の書籍かもしれないので、参考文献からは除去
エネルギー革命。ついでにテンプレート除去。該当テンプの議論ページなどで、いらないと言われてるので。
1 行
 
{{独自研究の可能性}}
中学校では、18世紀の産業革命と、19世紀のマルクスなどの社会主義とは、別々の単元で習う。だが、歴史的には、ヨーロッパでは、これらの出来事は関連しあっている。
 
なお中学単元については『[[中学校社会 歴史/産業革命と欧米諸国]]』などを参照せよ。
 
おおまかにいうと、
7 ⟶ 9行目:
 
----
 
== 産業革命 ==
産業革命はヨーロッパで始まり、ヨーロッパの産業革命はイギリスから始まる。そのイギリスの産業革命は、もともと綿織物の機械化・自動化から始まった。
 
まず、1733年にジョン=ケイによって 飛び杼(とびひ) が発明された。このころの織機は、まだ手動である(蒸気機関は使っていない)。
 
 
さて、蒸気機関には動力源の燃料が必要であるが、その燃料は石炭である。イギリスの産業革命の場合、その石炭の産出地は、イギリス産である。イギリスは豊富な石炭の産出地でもある。だから現代の歴史学者によっては、産業革命は「エネルギー革命」でもあるという見解もある(実教出版の『歴史総合』見本の見解)。蒸気機関のための燃料として、木炭だけでなく石炭が使われるようになった。
 
この産業革命の時点で、イギリスはインドなど海外に多くの植民地を持っている。植民地獲得のほうが早い。(※けっして、「産業革命で工業化できたから軍事力が向上してインド征服に成功した」というわけではない。イギリス東インド会社は1600年と、産業革命よりも、かなり早い。)※ NHK高校講座の見解。<ref>[https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/archive/resume025.html 『NHK高校講座 | 世界史 | 第25回 産業革命と社会問題』]</ref>
 
 
この産業革命の時代の1769年ごろに、(現代では物理学でエネルギーの単位「ワット」として知られている)発明家'''ワット'''は、'''蒸気機関'''を改良してきた。
22 ⟶ 29行目:
1807年にフルトンによって蒸気船が製作され、1814年にはスティーブンソンによって蒸気機関車が製作された。
 
イギリスの輸出入のための港として、港町リヴァプールが発展した。また1830年にはリヴァプールと商工業都市マンチェスターをつなぐ鉄道が開通した。なお、マンチェスターは振興の工業都市である。マンチェスターやバーミンガムが、当時の振興の工業都市である
 
このようにしてイギリスから海外に安価な工業製品が輸出されていき、イギリスは「'''世界の工場'''」と呼ばれるようになっていった。
 
工場の煙突からの煙などによる大気汚染が問題視されたのも、この時代からである。都市などのスラムが形成されるようになったのも、この時代からである。(※それぞれ実教出版の『歴史総合』教科書の見解。)
蒸気機関のための燃料として、木炭だけでなく石炭が使われるようになった。
 
 
34 ⟶ 41行目:
 
(このように、資本家はあまり労働者の待遇を重視せず、そのため労働者の反感から、のちの19世紀ごろには労働者による労働運動や社会主義思想につながっていく。)
 
また、このように工業化が進行していったことも関係し、「産業資本家」や「工場労働者」などの新しい職業や階級の者たちが増えていった。
 
 
{{コラム|資本家は悪人だったのか?|