「高等学校世界史探究/産業革命Ⅱ」の版間の差分

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ラダイトについて記述
コラム|産業革命イギリスの平均寿命は高いか低いか|
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また、機械の導入によって職を奪われた人の不満もあって、機械の打ちこわし運動(「'''ラダイト'''運動」という)も、この頃から起こりはじめた。
 
 
{{コラム|産業革命イギリスの平均寿命は高いか低いか|
産業革命の当時、1840年のリヴァピールの手工業者の平均寿命が22歳、それ以外の労働者は平均寿命が15歳といわれており(実教の歴史総合でも紹介されている)、このことが、よく産業革命の労働環境の劣悪さの根拠のように言われる(実教もそう結論づけている)。
 
ただし、当時の統計では上流階級でも平均寿命が35歳である(数値は実教の「歴史総合」より)。また、当時の乳幼児死亡率の高さもあるので、現代よりもかなり低い寿命になる(実教もそう指摘している)。
 
このように統計を見るときは、相対値にも注目しよう。けっして現代の基準だけで測定してはいけない。数値はあくまで参考までに。実態をさぐるには、数値だけでなく、色々と当時の内情を調べる必要がある。
 
しかし、そうはいってもイギリスでの階級や職種によって平均寿命が2倍近くも違ってくるという統計は、現代の感覚からすれば、やはり、すさまじいものではある(実教もそう言っている)。
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