「高等学校世界史探究/冷戦の展開」の版間の差分

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== ※ 政治思想的なこと == === 「ナショナリズム」について === :※ 世界史Bではなく「公共」科目の範囲。
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なお、第二次石油危機の原因が、同時期のイラン革命である。(第一次石油危機の原因は、中東戦争。 )
 
== ※ 政治思想的なこと ==
=== 「ナショナリズム」について ===
:※ 世界史Bではなく「公共」科目の範囲。
 
上述のように、アジアやアフリカで、ナショナリズムの考えにもとづいて、独立が行われた。(清水書院の高校「公共」の見解)
 
一方、日中や欧米列強などのナショナリズムが、二度の世界大戦を引きおこしたと考える説もよくある。
 
「ナショナリズム」や民族主義と言う言葉は悪いことのように使われることも多いが、実際の歴史はそう簡単ではない。
 
妥協点としては、(独立のように)外国からの支配には対抗・抵抗するが、しかし国内の少数民族も尊重しなければならない、といったところか。
 
 
歴史的には、フランス革命やその後の動乱、ウェストフェリア条約などを通じて、ナショナリズムによって国家の一体性が確立していき、それが福祉の向上につながっていったという側面もある。(清水書院の高校「公共」の見解)
 
:※ 清水の教科書は言ってないが、たとえば外国の社交相手の同格の貴族よりも、階級は違っていて縁がなくても国内の貧民こそ援助すべきだという考え。
 
また、ナショナリズムによって、(絶対王政のような意味での)封建制が解体していったのが、少なくともヨーロッパ史での流れである。(清水書院の高校「公共」の見解)
 
:※ 現代語では「国民意識」は良いことに使われる傾向であり、「ナショナリズム」や民族主義は批判的なことに使われる傾向があるが、しかし実態はそう単純ではなく、この二つの用語には似た点もある。アフリカのWW2戦後の独立がその例であろう。できれば高校レベルでは、言葉のイメージだけでなく実態を考えるという、こういう水準まで考えてほしい。(ただし日本の大学入試はアレなので受験勉強には不要だが。)