「高等学校世界史探究/第二次世界大戦と新しい国際秩序の形成 学習のポイント」の版間の差分

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:※ 2022年、高校「歴史総合」の検定教科書(清水書院)でも、教科書中の用語集で「全体主義」があるのを確認。
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現代の歴史学では、このような第二次世界大戦前の国際関係や政治が解明されてきたので、歴史学では、けっして従来の「民主主義 対 ファシズム」という視点だけでなく、近年ではさらに、ソ連もドイツも全体主義国家という視点も提唱されている(※ 中学の自由社の検定教科書に記述あり)。
:※ 2022年、高校「歴史総合」の検定教科書(清水書院)でも、教科書中の用語集で「全体主義」があるのを確認。
 
さて、中高の検定教科書で、イタリアがいまいち「全体主義」の国家に分類されていないのは、どういう事か? 別に皮肉や反語ではなく、中高の検定教科書では特に理由は述べられてないが、じつはイタリアには王室があり、ムッソリーニを任命したのはイタリア国王である。しかもWW2後期、イタリア国王命令によりムッソリーニは解任されている。
 
中高の検定教科書で、イタリアがいまいち「全体主義」の国家に分類されていないのは、どういう事か?
 
中高の検定教科書では特に理由は述べられてないが、じつはイタリアには王室があり、ムッソリーニを任命したのはイタリア国王である。しかもWW2後期、イタリア国王命令によりムッソリーニは解任されている。
 
ムッソリーニは軍国主義的であったし独裁的かもしれないが、しかし、けっして本当の独裁者であったわけではない(もしムッソリーニが独裁者だとしたら、彼ムッソリーニを首相に任命したり解任できるイタリア国王は何者か?)。ドイツの真の独裁者になったヒトラーとは、イタリアのムッソリーニは事情が違うのである。