「高等学校政治経済/経済/物価の動き」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
(経済の解析では普通は)「変数の分離ができない」と言い出したのは小室ではなく、どうもケインズがすでに1930年代後半から言っていたようである。参考文献として、慶応大学の学者の論文 [https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN00234610-20031001-0001.pdf?file_id=100499 『計量経済学の史的展開と現代の課題』 ]によると、
(※ 範囲外:)ケインズ経済学の元ネタでもある経済学者ケインズは、緩やかなインフレを、金利生活者にとっての「安楽死」と表現した<ref>[http://park.saitama-u.ac.jp/~yanagisawa/het10/44-61.pdf 『第5章 ケインズの経済学』 P48]</ref>。
321 行
 
このように、貯金の無い人にとって、デフレは不利である。(なお、インフレなら、貯金のない人には有利なのである。)
 
(※ 範囲外:)ケインズ経済学の元ネタでもある経済学者ケインズは、緩やかなインフレを、金利生活者にとっての「安楽死」と表現した<ref>[http://park.saitama-u.ac.jp/~yanagisawa/het10/44-61.pdf 『第5章 ケインズの経済学』 P48]</ref>。結局、インフレでもデフレでも、誰かが不利益をこうむる(少なくとも一時的には)。2010年以降、インフレを求める意見は市井(しせい)に多いが、しかしケインズ経済学を根拠にインフレ誘導政策を要求するなら、それは「安楽死」である自覚ぐらいはもってもらいたいものである。さて、ケインズ自身は高齢者社会保障にはあまり関心は無かっただろうが、じつは年金受給者は「金利生活者」でもある<ref>[https://kotobank.jp/word/%E9%87%91%E5%88%A9%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85-481959 コトバンク『世界大百科事典 第2版「金利生活者」の解説』 ]</ref>。
 
=== 日本の近年の景気 ===