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[[File:Beta-D-Glucopyranose.svg|thumb|150px|center|βグルコース]]
グルコースのようなアルデヒド基をもつ糖を'''アルドース'''(aldose)という。
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フルクトースにはアルデヒド基は無いが、フルクトースの鎖式中にはケトン基が含まれ、このフルクトースのケトン基は還元性を示すので、フェーリング液を還元する能力を示す。
なお、フルクトース
[[ファイル:Beta-D-Fructopyranose.svg|thumb|150px|left|六員環のβフルクトース]]
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R-CH(NH<sub>3</sub><sup>+</sup>)-COO<sup>-</sup>
の構造になる。このように分子内に酸性と塩基性の両方のイオンを生じるので、'''双性イオン'''(
このようにイオンがあるため、アミノ酸は水に溶けやすく、また、有機溶媒には溶けにくい。双性イオンの陽イオンと陰イオンどうしがクーロン力で引き合うため、アミノ酸はイオン結晶に近い結晶構造を取り、また、ほかの有機化合物と比べるとアミノ酸は比較的に融点や沸点が高い。
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==== 等電点 ====
アミノ酸分子中の正負の電荷が等しくなっているときのpHを'''等電点'''
等電点を測定するには、水溶液に電圧を加ればよい。等電点よりPHが小さい(酸性)水溶液中では、アミノ酸は陽イオンになっているため、陰極側に移動する。いっぽう、等電点よりpHが大きい(塩基性)と、アミノ酸は陰イオンになってるため、陽極側に移動する。
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タンパク質は、ポリペプチドである。
ペプチド化合物で縮合に使われなかったアミノ基が末端に残るが、このペプチド化合物の縮合に使われなかった末端のアミノ基を'''N末端'''という。同様に、カルボキシル基も末端に残るが、これを'''C末端'''という。ペプチドの構造式を書くときは、N末端を左側に、C末端を右に配置して書くのが慣行である。
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==== タンパク質の特徴 ====
* タンパク質の変性
タンパク質
タンパク質の変性は、二次構造〜4次構造が破壊されることによって、起きている。そのため、
* 溶液
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== 酵素 ==
ある種のタンパク質には触媒の働きを持つものがある。この触媒として機能するタンパク質を'''酵素'''
酵素には、基質と立体的にむすびつく'''活性部位'''
[[File:酵素基質複合体 模式図.svg|thumb|600px|center|酵素基質複合体の模式図]]
たとえば、だ液にふくまれるアミラーぜはデンプンを加水分解するが、タンパク質を加水分解できない。酵素インペルターゼはスクロースの加水分解にしか作用せず、マルトースやラクトースなどの他の二糖類にはインペルターゼは作用しない。また、マルターゼは、マルトースにしか作用しない。
=== 失活 ===
また、酵素はタンパク質であるので、タンパク質が変性する状況では、酵素はその能力を失う。熱変性などで、タンパク質が修復不可能になると、酵素の触媒能力もまた修復不可能となり、酵素を冷却しても、もはや触媒として機能しなくなる。このように酵素が触媒としての能力を失って、もはや酵素ではなくなったことを'''失活'''
=== 最適温度 ===
酵素の触媒作用が最も働く温度
50℃以上など、これらより高温では熱変性で酵素の構造が破壊される。最適温度より低温にした場合は、低温の間は酵素としての作用が弱まるが、適温に戻すと、再び酵素としての触媒能力を取り戻す。
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=== 最適pH ===
[[File:酵素と最適pH.svg|thumb|300px|酵素と最適pH]]
酵素には、その場所のpHによって、触媒の働きの反応速度が変わる。もっとも酵素が働くpHを'''最適pH'''
最適pHの値の傾向は、酵素の種類にもよるが、おおむね
なお、胃酸の中で働く酵素の'''ペプシン'''は最適pHが
== 核酸 ==
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