「学習方法/高校英語」の版間の差分

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裏を返せば、復習をしきれない量の単語小テストを毎回受けさせられても、非効率です。例えば、1週間ごとに300語の単語小テストを高校で受けたとしても(ただし高校1年の1学期だと、中学英語の復習で、そういう数百問のテストもありうる。しかしそれは期間限定)、そんなに英単語ばかり復習しきれないでしょう。(数学など他教科の勉強もありますし。)
 
万が一、そういう高校や塾の場合(1週間に300語の単語小テストの場合)、その高校や塾の小テストは後回しにして、自分で単語を予習・復習しましょう。
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2010年以降なら、中学校で、すでに大まかな文法の枠組みは習っています(なお、1990年代は違いました)。2022年では、仮定法すら中学校で習っているはずです。もはや高校で習うのは、無生物主語など若干の単元と、あとは仮定法過去完了だとか、現在完了進行形とか、そういった合わせ技のような単元ぐらいです。
 
そういった合わせ技は、それほど熱心に勉強しなくても、入門的な問題集などで問題練習すれば、普通に習得できます。
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学校の小テストなどでは、採点の都合もあってか、「前半からコツコツと暗記」型のテストが多いでしょうが、しかしそれは採点の都合に過ぎず、教育的な効果は疑問ですので、学校とは別に家庭学習で早めに熟語集を1周してしまいましょう。
 
そもそも検定教科書の実物自体、単語集の順序には合わせてくれていません。実際、ある検定教科書では、高校1年の教科書なのに、相当レベルとして単語では桐原4500語・東京書籍4500語レベルの単語が紹介されている検定教科書もありました。
 
 
さて、単語集の前半のほうにも、実務ではあまり使わないだろう熟語、つまり、より平易な表現に言い換えることの多い表現がよくあります(少なくともこのセクションのある編集者が、ネット上の海外英語では見たことない表現がいくつもありました)。
 
たとえば come by ~ 「入手する」もそうです。旺文社「英熟語ターゲット1000」や桐原「データベース4500」にあります。
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このような熟語の教育状況になってるのは、つまり残念なことですが、「英語教育での英作文などでは、実務的を想定した教育がされておらず、つまり形骸化している可能性がある」という事です。
 
「出題頻度順」の掲載をうたった単語集で前半のほうに、不便なマニアック熟語があるので、つまり入試では、実際には仕事などで英語を使うつもりのない人たちを想定した入試が行われているという証拠です。
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英作文をする際、getで一語で説明できることを「come by ~」で表現する可能性は実用では低いでしょう。英会話でも、果たして米英人が、日本人相手に come by で説明するでしょうか。はなはだ疑問です。
 
なぜなら外国人は、もし英語が得意な外国日本人相手なら躊躇なくobtain を会話で使うだろうし、あるいは英語が苦手な日本相手だかな」と思って気を使ってくれるなら get で表現してくれるでしょう。
 
come の基本的な意味は「来る」ですから、熟語come byの「入手」とは、かけ離れています。おそらく「手元に来る」的なニュアンスなのでしょうが、しかし「by」からそれを想像するのは、かなり前置詞「by」の基本の意味から離れています。そういう、基本単語の意味からの距離の大きい表現は、実務では学習コストが高いので、いろいろと不便なのです。
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書店の参考書コーナーに、高校生用の英文読解の参考書などが置いてあるはずですから、それら高校生用の参考書で勉強してください。
 
大学入試の英文では、平均以上の難度の大学になると、単語の知識がないと、まったく内容が把握できないでしょう。なので、読解練習だけでなく単語の勉強もしてください。とりあえず単語集などで高校レベル・受験標準4500語レベルまでの範囲の単語は最低限、ひととおり学習してください。

分からない単語がある場合、辞書を引く必要が生じますが、しかし辞書ばかり読んでも時間が掛かってしまい、他教科の学習時間をうばってしまいます。なので、読解練習よりも、できれば単語練習に時間を掛けてください。なので、英文読解よりも単語集などで単語の記憶量を増やす勉強が必要です。
 
学校や塾・予備校とかだと、過去問の英語長文などで、大量の英文読解の練習をさせられるかもしれません。学生が初級レベル~中堅レベルの、まだ英語長文を読みなれてない学生には有効な教育法でしょう。しかし、英語学科志望の学生ならともかく、他学部・他学科の志望者が、時間を英語学習ばかりに掛けられません。
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また、英検は日本人用の試験ですが、しかし高校生用には試験が作られていません。中学生・高校生なども意識して英検は作られているでしょうが、しかし、中高生だけを意識してはいません。
 
また、英検1級は、かなりマニアックな単語が多くなります。英検1級は実用志向ではありません。なので、どうしても英検を入試対策などで使うなら、志望校合格などが保証されないかぎりは、なるべく英検'''準'''1級までに止めるのが無難です。