「高等学校公共/国会」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Kwawe (トーク | 投稿記録)
編集の要約なし
Kwawe (トーク | 投稿記録)
編集の要約なし
2 行
 
本節は、中学の公民分野の内容も入りますが、高校生の分野の内容も加えて解説します。
(公共の教科書が手に入り次第、情報を加筆訂正します。)
 
国会法や日本国憲法の条文などをもとに教科書も内容を記述しています。
====キーワード====
・ '''国会''' ・・・ 国民の選挙によって選ばれた代表者で構成される議会で、立法権をつかさどります。日本の国会は'''二院制'''で、衆議院と参議院があります。
 
 
・ '''二院制''' ・・・ 国会が衆議院と参議院から成るように、議会が2つの議院から成り立ちます。メリットは、決議を慎重にし国民の意思をより正確に反映できること。もし、衆議院と参議院が、全く同じ構成だと、同じ議論を衆議院と参議院で2回繰り返すだけになってしまいます。このため、日本では衆議院と参議院の選挙区や任期などに、違いを設けています。
・ '''議会の運営''' ・・・両議院の会議は公開が原則です。
 
== 衆議院と参議院の違い ==
[[ファイル:Diet of Japan Kokkai 2009.jpg|サムネイル|国会議事堂]]
下の表は国会法の条文で決まっている事項なので覚えておかないといけません。
{| class="wikitable"
|+
47 ⟶ 51行目:
| '''特別国会'''('''特別会''') || 衆議院の解散による衆議院議員の総選挙の日から30日以内に開催されます。<br />主に内閣総理大臣の指名が行われます。
|-
| '''参議院の緊急集会 '''|| 衆議院の解散中、国政上緊急に必要な議事がおきたときに内閣が集会を求めます。
|}
 
55 ⟶ 59行目:
国会の仕事はいくつかありますが、最大の仕事は法律の制定や法律の改廃などの、'''立法'''です。
 
==== 1. 法律の制定 ====
 国会の仕事の中で最も重要。毎回、数十から数百を超える法律が作られます。'''内閣'''もしくは'''議員'''が法律案を提出します。図では、衆議院が先ですが、参議院に先に提出することもあります。もし衆参での議決が異なる時は、'''両院協議会'''を開きます。両院協議会でも一致しない時は、'''衆議院'''で再び審議を行い、衆議院の出席議員の3分の2以上の賛成があれば法案は通ります。
 
==== 2. 予算の議決 ====
: 内閣が作成した予算案を、まず'''衆議院'''で審議し( 衆議院は'''予算先議権'''を持ちます。 )、その後 '''参議院'''で審議する。もし衆参での議決が異なる時は、'''両院協議会'''を開き、それでも一致しない時は、'''衆議院'''の議決が国会の議決(最終決定)になる。(衆議院の優越)
==== 3. 決算の承認 ====
: 実際の歳入(収入)・歳出(支出)を集計した決算書を内閣が提出し、国会で承認します。
==== 4. 内閣総理大臣の指名 ====
: 両院で、内閣総理大臣指名選挙を開き、指名します。(任命は天皇の仕事)
==== 5. 条約の承認====
: 内閣が締結した条約を、承認します。予算の議決と同様に、衆議院の決定が優先されます。
 
==== 6. 弾劾裁判所の設置 ====
: 身分が保障されている裁判官の非行を議会で取り上げ、罷免処罰する制度を弾劾裁判といいます。日本の場合、裁判官は、衆・参それぞれの7名の議員で構成されます。
 
==== 7. 国政調査権 ====
: 議会が、立法その他の重要な仕事を行うに際して国政に関して確実な資料に基づく正しい知識と、判断力を持つために調査を行う権限です。日本国憲法では、そのために、証人の出頭や証言と記録の提出を要求出来ると定めています。
{| class="wikitable"