「ゲームプログラミング/バランス調整」の版間の差分

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Honooo (トーク | 投稿記録)
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そして基本的に作り手は「簡単」だと思っていても、初めてプレイするプレイヤーには難しい、それはよくあることですよね<ref>吉冨賢介『ゲームプランナー入門』、P56</ref>。
 
==== 例外 レベル上げを楽しむ?====
一般的なゲームは、例えばRPGでは、ストーリーや戦術性の面白さが普遍的な主流の興味ですよね。作り手も、RPGというジャンルが今現在、どういう一般的な魅力があるか、それを考えて、それを重視して作る。
例外的なプレイヤーもいます。プレイヤーの中には、たとえばRPGなら、レベル上げそのものが好きな人もいます。
 
一方プレイヤーとしては、正道を外れたややマニアックな楽しみ方もある。RPGのレベル上げ(だけ)を楽しむ、なんて遊び方もできますよね。
また、たとえばゲーマーでない一般人でも、たとえば電卓で「+1」を押しまくって計算結果をカウントアップしていく暇つぶしをしたことある人も多いでしょう。
 
つまりプレイヤーはプレイヤーで、本来の制作者が意図した別のところで楽しみを見出すこともある。ある意味コンピュータープログラムのインタラクティブな性質が、そういう遊び方を見出す余地を持っていると言える。
 
しかし制作者はやはり、RPGの持つ本道の面白さを目指してゲームを作るでしょう。
ですが、レベル上げが好きなRPGゲーマーでも、彼らがプレイしたがるゲームの多くは、なぜか、レベル上げがそれほど好きでない種類のゲーマーも楽しめるゲームばかりです。
 
前編集者はこのことを、少年漫画を例に語っていますね。
ドラクエ、ファイナルファンタジー、女神転生、テイルズ、・・・などなどのシリーズは、どれも商業の人気ゲームは、レベル上げがそれほど好きでなくても、ストーリーや戦術性などでも楽しめるようになっています。
 
漫画家スポコン漫画(そう?^^;;)「バクマン」では、こんなエピソードがあったようです。
本当にレベル上げだけが好きなら、ストーリー一切無しのレベル上げだけのゲームをプレイすれば充分ですし、フリーゲームなどでそれに近いゲームはあります。しかし、商業の世界では、そういうストーリー無し、あるいは戦術性が無しのゲームの話を聞きません。
 
「たとえ少女の読者がいても、その少女は、「男の子が読んでいるマンガを自分も読んでみたい」、と思うような女の子。少年ジャンプの取るべき編集姿勢としては、あくまで、男の子向けを貫かないといけない」
これはどういうことでしょうか。
 
少年漫画誌は、ターゲットは、少年、割と年少の男の子ですからね。それ以外のファンがいても、その読者層におもねる漫画は載せないでしょう。それはカテゴリ崩壊だよね。
ゲームでなくマンガ業界の例で考えて見ましょう。
 
しかし実は少年にもいろいろな個性を持つ子がいる。少女にも、大人にも、老人にもいろいろな個性がある。ターゲットがどうのと言ったところで、実は結構あいまいでいい加減な物なんだよね。
たとえば、少年ジャンプの読者には、メインの読者層は若い男の子ですが、
しかし実際には成人男性の読者もいますし、それどころか女性読者もいます。
 
少年ジャンプは自らの分析として、売れる漫画の方向性として、「友情・努力・勝利」の3原則を提唱した。この3原則を外すことは今現在は許されてはいないのでしょう。
しかし少年ジャンプは、あくまでも、メインの読者層が男の子であることを貫く編集姿勢であることが、
ジャンプ漫画の裏側を描いたマンガ『バクマン』では描かれています。
 
 
バクマンによると、たとえ少女の読者がいても、その少女は、
「男の子が読んでるマンガを自分も読んでみたい」と思うような女の子なので、
だからジャンプの取るべき編集姿勢としては、あくまで男の子向けを貫かないといけない、
といった内容が説かれています。
 
ゲームも同様でしょう。
 
==== 背景事情 ====