「高校化学 天然高分子化合物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Nermer314 (トーク | 投稿記録)
タグ: 2017年版ソースエディター
Nermer314 (トーク | 投稿記録)
編集の要約なし
523 行
 
== 核酸 ==
細胞には'''核酸'''という高分子化合物が存在し、これは遺伝情報を担っている。
:[[高等学校生物 生物I‐遺伝]]
 
リン酸、ペントース、有機塩基が結合した化合物を'''ヌクレオチド'''という。
[[ファイル:DAMP chemical structure.svg|中央|サムネイル|ヌクレオチド]]
また、ペントースと有機塩基が結合した化合物を'''ヌクレオシド'''という。
[[ファイル:Phosphodiester Bond Diagram.svg|サムネイル|ヌクレオチドの結合]]
 
 
核酸はヌクレオチドのペントースの3位の -HO とリン酸の -OH の部分が縮合重合したポリヌクレオチドである。
 
 
核酸には、リボ核酸 RNA と デオキシリボ核酸 DNA の2種類が存在する。核酸を構成するペントースの部分が、RNAはリボース <chem>C5H10O5</chem>、DNAはデオキシリボース <chem>C5H10O4</chem> である。
[[ファイル:Pentozi nukleotid.svg|中央|サムネイル|リボース(左) デオキシリボース(右)]]
 
 
RNAを構成する有機塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(C)の4種類である。DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類である。
[[ファイル:Main nucleobases.png|中央|サムネイル|400x400ピクセル]]
 
 
=== DNAの構造 ===
[[ファイル:DNAの並び方.png|サムネイル|DNAの並び方]]
DNAはアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)が水素結合によって、2本のポリヌクレオチドが合わさった'''二重らせん構造'''をとっている。
 
 
[[ファイル:Base_pair_GC.svg|左|サムネイル|水素結合。 DNAにおける2つの塩基対の内の1つであるグアニンとシトシン間の水素結合。]]
{{-}}
[[ファイル:DNA_animation.gif|右|サムネイル|DNAの立体構造]]
 
=== DNAの働き ===
DNAの働きは、主にタンパク質の設計図となることと、遺伝情報を子孫に伝えることである。
 
DNAの遺伝子の働きかたを決める要因は、塩基の並び方で決定される。この塩基の並び方で、細胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の設計図となっている。
 
DNAは、細胞核の中で、RNAをつくる。RNAの情報は、DNAの情報を元にしている。RNAは、核の外に出ていきリボソームと結合し、消化器官で食品のタンパク質から分解・吸収したアミノ酸を材料にして、 RNAの塩基配列に従ってアミノ酸をつなぎかえることで、タンパク質を作っている。
[[Category:高等学校化学]]
[[Category:高等学校教育]]