「高等学校化学II/医薬品の化学」の版間の差分

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→‎抗生物質: '''抗生物質'''(こうせい ぶっしつ、antibiotics <ref>荻野治雄『データベース4500 完成英単語・熟語【5th Edition】』、桐原書店、2020年1月10日 第5版 第6刷発行、P.388</ref>)
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== 医薬品 ==
一般に、ヒトや動物の病気を治すために使用する物質を、医薬品(いやくひん)という。
 
医薬品が、それを使用した生物(ヒト、動物)の体で起きる化学変化や化学反応などによって、体におよぼす変化を'''薬理作用'''(やくり さよう)という。
なお、薬事法(やくじほう)で、医薬品について定められている。
 
人類は、古代の時代から、天然の植物などから医薬品として機能するものを採取して使用してきた。たとえば、薬草(やくそう)などである。このように天然由来の医薬品を'''{{Ruby|生薬'''(|しょうやく}}'''という。
医薬品が、それを使用した生物(ヒト、動物)の体で起きる化学変化や化学反応などによって、体におよぼす変化を'''薬理作用'''(やくり さよう)という。
 
人類は、古代の時代から、天然の植物などから医薬品として機能するものを採取して使用してきた。たとえば、薬草(やくそう)などである。このように天然由来の医薬品を'''生薬'''(しょうやく)という。
 
現在では、人工的に化学合成された有機化合物が、医薬品として多く使用されている。
 
一般に、医薬品の薬理作用は体内は、治療の目的外のさまざまな作用起こす。薬理作用のうち、治療の目的に沿った作用を'''主作用'''(しゅさよう)という。治療の目的い、それ以外の作用を'''副作用'''(ふくさよう)という。
 
== サリチル酸系の医薬品 ==
古くから、ヤナギの樹皮には、熱を下げたり痛みをやわらげたりする作用が知られていた。これは、ヤナギの樹皮にあるサリシン」という物質が医薬品として働くからである。
 
19世紀初頭に、化学分析によって、サリシンや、それから生じる'''サリチル酸'''の存在が知られ、解明されていった。サリチル酸は、サリシンが体内で加水分解され、サリチル酸を生じる。
 
そして19世紀に、サリチル酸が解熱鎮痛薬として、さかんに使われるようになった。
 
しかし、サリチル酸は、胃に悪影響を与えることが、しだいに分かっていった。
 
医薬品の薬理作用では、治療の目的外の作用も起こす。薬理作用のうち、治療の目的にそった作用を'''主作用'''(しゅさよう)という。治療の目的外の作用を'''副作用'''(ふくさよう)という。
 
[[File:アセチルサリチル酸.svg|thumb|アセチルサリチル酸]]
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[[File:Acetanilide3.svg|thumb|left|アセトアニリド]]
[[File:Acetaminophen.svg|thumb|center|アセトアミノフェン<br>(p-ヒドロキシアセトアニリド)]]
 
:※ 啓林館の教科書には、フェナセチン(p-エトキシアセトアニリド)が2001年から供給停止のことが書かれているが、本wikibooksでは入門範囲を超えるので省略する。詳しい話題に興味があれば、チャート式化学の最新版を読めば、おそらく書いてあるだろう。結局、深い勉強には、検定教科書だけでなく、参考書も必要になる。
 
 
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== 化学療法薬 ==