「高等学校世界史探究/文明の誕生Ⅰ」の版間の差分

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== 人類の拡散 ==
 新人は、石から道具を作るのが非常に上手になり、後期旧石器時代が始まりました。1つの石核から多数の刃物を作る石刃技法が各地で発達し、用途に応じた様々な石器が作られるようになりました。小型石器だけでなく、槍、銛、釣り針、針など、骨や角の鋭い道具もつくられました。骨や角は低温でも丈夫なので、槍や銛、釣り針、針など、鋭い'''骨角器'''がつくられました。また、網などの道具を利用して、新しい生活様式も導入されました。新人は集団のために集落や墓地を設けました。石器は徐々に、どこで作られたかを示すようになりました。人々は自分達の集団がいかに似ているかを示していると考え、他の集団との争いに発展しました。また、遠くの集団との交易も始まりました。新人達が各地に広がるにつれ、人種的な違いが現れ始めました。
 
 新人は、周囲の環境に適応するのが上手で、誰も行っていない場所へも進んで行きました。その中には、中国南部からオーストラリアに移動した人もいます。オーストラリアは1万年前までほとんど陸続きでしたが、地球冷却による海面低下で陸地化しました。また、ベーリング海峡も陸続きだったため、非常に寒冷なシベリアやアメリカ大陸に移動した人もいます。アジア、ヨーロッパ(ユーラシア)、アフリカは旧大陸と呼ばれています。一方、アメリカとオーストラリアは、ヨーロッパ人が最近になって知ったので、新大陸と呼ばれています。この2つの大陸には、人が住んでいませんでした。1万2千年前のアメリカ大陸には、南米の南端から人が住んでいた痕跡が見つかっています。これは、北アメリカから来た新人が、かなり広がっていた証拠です。
 
== 旧石器時代 ==