削除された内容 追加された内容
Rokate (トーク | 投稿記録)
編集の要約なし
M編集の要約なし
10 行
== 囲碁の戦略について ==
=== 石を取るということ ===
例えば、相手の5子の石を取れば、5目の陣地と5子のアゲハマを獲得することになり、単に5目の陣地を囲うのに比べれば2倍のポイントを稼げる。また盤上から相手の石を取り除く(もしくはその効力をなくす)ことによって自分の石が'''取られづらくなり'''、より戦略的に優位になり、3倍4倍の効果が得られる。また、相手に自分の石を取らせるのは損失が大きいため、囲碁においては相手に石を取らせない事が非常に重要である。
 
とはいえ、1子2子を取られたからもう負け、というものでもなく、そのあたりは囲碁の奥深さとも言える。
19 行
 
囲碁においては一般にスミや辺から石が打ち始められる。それは、スミや辺が'''根拠'''を得やすいからである。
根拠とは、石が'''生きる'''ためのひとつの方策もしくは準備段階のことである。石は根拠を持つことによって、より自分の石が取られづらくなり次の段階へと進みやすくなる。
*[[囲碁における根拠]] 
 
=== 攻めるという概念 ===
また逆に、相手の石の根拠を奪うというのも囲碁においてはよく用いられる戦略の1つである。相手の石の根拠を奪うことによって、相手に生きるための手をたくさん打たせることが出来る。一般に、単に生きたり逃げたりする手は陣地形成の手を兼ねることが難しく、一方で根拠を奪ったり相手の石を逃げさせたりする手は陣地形成の手を兼ねる可能性が大きい。このように相手の'''弱い'''石に働きかける手のことを'''攻める'''手という。
 
=== 連絡と切断 ===
碁を打ち進めていくと「石数の多い石の集団」と「石数の少ない石の集団」が出来てくる。一般に石数の多い集団は取られづらく、石数の少ない集団は取られる危険性が高くなる。取られてしまう心配にまで及ぶのは戦略的な幅を狭めてしまうので避けるべき事態である。そこで、石数の少ない集団は、他の集団とつながることによってより大きな集団とするべきである。これを'''連絡'''と呼び確実に局面を優位にする方策である。
 
逆に一見連絡しているように見える石でも、これを断ち切っていけば、相手の石を「石数の少ない集団」にすることが出来る場面があるかもしれない。これを'''切断'''と呼び、囲碁ではよく使われる攻めの手法の1つである。場合によっては、切断が成功すれば、相手は弱い石を2つ持つことになり、その両方に手数をかけなければならず、どちらか一方が死んでしまう公算が非常に高くなる。
 
== 囲碁の考え方 ==
46 行
中盤になってくると、白が打ちやすいのか黒が打ちやすいのかという'''形勢'''が論じられるようになる。もし形勢が傾いていれば、形勢の悪いほうは'''勝負手'''を打たなければならない。
 
また、この形勢とは別に「地合いのバランス」というものも論じられる。例えば、白模様と黒模様の間に仮想線を引いて、もし黒の模様のほうが大きければ、白は、模様がそのまま'''地'''にならないように'''消し'''もしくは'''荒らし'''に行かなければならない。またたと相手の模様のほうが大きかったとしても、その差がわずかならば、消しや荒らしは危険行為と見て自重し、だまって相手のミスを待つという戦略もありうる。
 
=== 敗着という考え方 ===