「学習方法/高校英語」の版間の差分

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Nermer314 (トーク | 投稿記録)
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== IPA(国際音声記号)を学ぼう ==
IPA(International Phonetic Alphabet, 国際音声記号)とは世界中の言語の発音を表記できるように開発された記号である。これが、英語の単語を発音する際、重要であることは明白であろう。日本には、「英語には日本語にはない音が存在する」「英語は発音が大事」などと声高に叫ぶが、どうやってその音を調音するかという肝要なことは教えていない高校も存在するようだ。しかし、調音方法を知らずに第一言語に存在しない音を発音しろというのは不可能と言っていい。IPAを学ぶ際には必然的に音声の調方法を体系的に学ぶことになる。したがって、フィーリングではなく理論に基づいた音声の発音が可能となる。
 
* [http://www.coelang.tufs.ac.jp/ipa/index.php IPAモジュール]
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== 参考書と単語集が基本 ==
高校英語の検定教科書は独学用には作られておらず、授業で教師が解説するのを前提にして英語の教科書いるため独学用には作られていせん
 
なので、予習復習や独学や受験準備などは教科書では無理です。なので、受験準備などのために教科書とは別に高校レベルの参考書や単語集が必要ですので、早めに購入しておきましょう。
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実際の検定教科書を見てみると、高校1年向けの検定教科書で、もう高校3年向けの4500語レベルの単語集にある単語が紹介されていることもあります。
とはいえ、さすがに高校1年で4,5004500語レベルまで習得するのは困難です。
 
そこで普段の家庭などでの勉強では3000語レベルまでを勉強しておいて、検定教科書を読んでて単語集で見当たらない語があれば、そこだけ辞書に頼るのがラクでしょう。
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特に英語は、文系大学の志望でも理系大学の志望でも活用するため、教師がうぬぼれていて傲慢な場合があります。
 
このような英語教師の場合でも、もし教科書ガイドを生徒購入してあれば、辞書で調べる時間を、大幅に減らせることができます。教科書ガイドによって、空いた時間を活用することができ、単語の練習など、より本質的な勉強ができるようになります。
 
ただし、ガイドには、あまり細かい答えまで書いてありません。中学までの教科書ガイドとは違います。
 
なので、基本的には単語集や文法参考書などで家庭での勉強をする必要があります。
 
== 英語勉強法マニアにならないように ==
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現代の検定教科書がそうだということは、現代の入試もそうだという可能性があるということです。なので、あまり単語集の最初のほうばかりに詳しくなっても、現代ではあまりメリットがありません。
 
また、予習をしないと、たとえば学習ペースの配分ミスを起かしやすく、たとえば高校3年の終わりごろになって、やっと桐原4500語・東京書籍4,5004500語レベルにしか到達できずに、そのため高校3年終わりの時点では「二次試験」レベルに対応したプラスアルファの単語集(旺文社や、予備校系の単語集)に到達できずに、志望校に不合格になってしまうような、ペース配分の失敗を起こしやすい原因にも、なります。
 
なので、とにかく、予習をして、単語集の先のほうへと進んでいくのが、合理的な勉強法なのです。
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しかし、4500語レベルや5500語レベルも勉強する一方で、いつまでも3000語の語法ばかりを覚え続けるわけにもいきません。
 
だから勉強法としては、極端なことを言えば、3000語の語法を熱心に練習するよりも先に、まず4500語レベルの単語集で一通り、単語のだけ暗記したほうがマシです。
 
実際、入試問題にも、そういう傾向もあります。
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単語テストは、テストを受けた後に、自分の未修得の単語を復習するために存在しているので、テスト後に復習をする必要があります。(もちろん、テスト前に予習も必要である。予習をしていれば、未修得の単語が減るので、復習の単語数が減る。)
 
要するに、小テストの使い方は、全国模試(ぜんこく もし)の使い方と同じです。
 
全国の高校や塾のうちの一部では、どうも、小テストの目的を忘れていて、「とにかく毎週、単語の小テストをすればいい」と安易に考えているような教育も、ある気がします。
 
の文を読んでいる読者高校生は、小テスト本来の目的を思い出して、小テスト後には復習と予習(次回の小テストのぶんも予習)をしましょう。
 
さて、たいていの高校や塾では、1週間に1回のペースで、単語20〜50語ほどの記憶をはかる小テストをしていると思います。
 
1週間ごとに50語ほどのペースで単語小テストをしていれば、充分にハイペースですので、それ以上は週あたりの単語数を増やす必要はありません。(英語が好きなら、さらに勝手に単語数のペースを増やせばいいが、それよりも数学などに力を入れたほうが良いだろう。)
 
 
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=== 高校英文法は例外も多い ===
高校で習う英文法は、中学ほど論理的ではありません。中学の英文法の教育では、なるべく規則的・論理的な文法事項だけが取り上げられたのですが、しかし高校は違います。
 
このことからか、高校英語では英文法の参考書のスタンスがいくつか分かれています。
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1. 例外的な事例にはあまり深入りせず、基本的な事項を重視したスタンス
 
 
2. 辞書的に、英文法のあらゆるパターンを網羅的に掲載したスタンス
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いっぽう、高校にもよりますが、高校で配布されるような昔からの、いかめしい感じのする参考書は(実際は改訂されたりして新しいですが)、辞書的・網羅的なスタンスの参考書です。
 
 
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一応、網羅本だけでも受験対策は可能ですが、塾や予備校などに通ってない人や、高校の授業の質に不安のある人は、さらに基礎的な事項を重視したスタンスの文法参考書もあると良いかもしれません。
 
実は1990年代あたりの昔は、あまり例外的な文法事項は高校英語では教えていませんでした。このため、もしかしたら入試でも、私大などで大学によっては、例外的な文法事項をあまり重視していない可能性もあります。
 
例えば理系の中堅私大などで、あまり例外的な文法事項を要求するとは思えません。
 
 
ただし、これは私大の場合の話です。国公立の志望の場合は、一次試験である新共通試験(かつてのセンター試験に対応)を対策せざるを得ず、そのため二次試験がどうなっていようが、一次試験の対策のために辞書的・網羅的な参考書を読まざるを得ません。
 
ただし、これは私大の場合の話です。国公立の志望の場合は、一次試験である新共通試験(かつてのセンター試験に対応)を対策せざるを得ず、そのため二次試験がどうなっていようが、一次試験の対策のために辞書的・網羅的な参考書を読まざるを得ません。
役所的で官僚的かもしれませんが、そもそも官費で補助される国公立の機関というのはそういうものです。
 
TOEICなどの資格試験が近年重視されており、大学でも私大などで推薦入試や自己推薦などでTOEICの成績を考慮する大学も多く、企業もTOEICを表向きには重視していますが、TOEICは文法教育における論理性や高校生の論理性の涵養に配慮する義務はありません。なので、この問題の逃げ場は、大学受験にはありません。TOEICが果たして本当に実用英語かどうかはともかく、世間一般で「実用英語」だろうとは言われています。実用重視ということは、相対的には論理を軽視するという意味です。論理と実用性が対立する例外事項では、論理を軽視せざるを得ません。「論理も実用性も重視する」なんていう文学的な言い訳は現実世界では通用しません。なぜなら人生の時間は有限であり、限られた時間を実用性に配分したら、そのぶん論理性に配分できる時間は減るのです。世間の大衆が「論理性」を軽視して「実用性」を重視した結果のリスクおよび自己責任ですので、現実を受け入れましょう
私大の少ない地方とか不利かもしれませんが、しかし教育投資を怠ってきた地方の自己責任です。地方は地方交付税やら農業補助金がら製造業の工場誘致などで国から補助金をもらっているのですから、地方でどうにかしてください。自己責任です。
 
TOEICなどの資格試験が近年重視されており、大学でも私大などで推薦入試や自己推薦などでTOEICの成績を考慮する大学も多く、企業もTOEICを表向きには重視していますが、TOEICは文法教育における論理性や高校生の論理性の涵養に配慮する義務はありません。なので、この問題の逃げ場は、大学受験にはありません。TOEICが果たして本当に実用英語かどうかはともかく、世間一般で「実用英語」だろうとは言われています。実用重視ということは、相対的には論理を軽視するという意味です。論理と実用性が対立する例外事項では、論理を軽視せざるを得ません。「論理も実用性も重視する」なんていう文学的な言い訳は現実世界では通用しません。なぜなら人生の時間は有限であり、限られた時間を実用性に配分したら、そのぶん論理性に配分できる時間は減るのです。世間の大衆が「論理性」を軽視して「実用性」を重視した結果のリスクおよび自己責任ですので、現実を受け入れましょう。
 
=== 網羅本でも全部の構文は紹介していない ===
例えば比較級の構文「A is B no more than C is D」は、ある参考書(網羅本)には紹介されていますが、他社の網羅本の参考書には紹介されていませんでした。なお、どちらの参考書とも、 「A is no more than B 」は紹介していました。
 
高校英語で習う構文は多いので、複合的な構文などは、網羅本といえども一冊の参考書では紹介しきれないのです。
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文法の学習は当然に必要ですし、入試にも良く出ます。しかし、文法の学習にばかり時間を掛けてはなりません。もっとも時間を掛けるべき学習対象は英単語です。
 
高校に入学すると、高校の範囲の文法事項を、おそらく学校や塾などで急に教わり始めるでしょう。それらの文法の新知識の学習も大事ですし、当然に学習するべき知識ですが、読者のみなさんは英単語の学習も欠かさないようにしてください。文法なんて覚えることも少ないし、大学受験をするなら最終的には大学受験のころにまで文法を覚えられれば良いのです。なので文法の難問を練習する時間があるなら、それよりも、まず先に単語を優先的に勉強して語彙(ごい)力を増やしたほうが効率的でしょう。
 
また、入試の文法問題も、文法の知識だけで解ける問題は少なく、単語の知識や語法の知識などと組み合わせないと解けない問題なども、入試では、よく出題されやすいです。なので、単語の知識が、大学受験対策では優先的に必要なのです。
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=== 大学生向けの参考書は例文不足 ===
上述の、高校英文法が少しウソ知識の件と関連しますが、大学生けの文法参考書は高校生向けのものと実は例文用途不足していやや異なります。
 
文法書の厚さを見れば、高校英文法の参考書も、大学英文法の参考書も、(書籍にも寄るが、一般に)厚さがあまり変わりません。
 
大学生むけの文法書にはこういう弱点もあるので、なので高校生は、高校生向けをターゲット層にした一般の高校生向けの英文法参考書を中心に勉強しましょう。
大学生向けの英文法参考書のほうでは、高校英語では省略された例外的な規則などを色々と紹介しています。なのでそのぶん、例文は減ります。合計ページが同じくらいなので、日本語による文法の解説が増えれば、そのぶん、英語の例文は減るのです。
 
また、高校生がよく誤解しやすい注意事項なども、大学生向けの文法書には全然ないのです。
 
 
つまり、大学生むけの参考書は、高校英語の上位互換の書籍ではありません。
 
これがもし、大学ではなく、中学英語の参考書と高校英語の参考書となら、高校英語の参考書のほうが中学のよりも上位互換かもしれません。
 
しかし、大学生むけの参考書は、用途がやや異なります。
 
 
大学生むけの文法書にはこういう弱点もあるので、なので高校生は、高校生向けをターゲット層にした一般の高校生向けの英文法参考書を中心に勉強しましょう。
 
=== 細かなニュアンスの違いは覚えなくて良い ===
たとえば助動詞 must と have to はともに「~しなければならない」ですが、微妙にニュアンスが違います。しかし、あまり微妙なニュアンスの違いは、じつは入試対策としては覚える必要はありません。mustのほうが意味が強いのですが、しかし入試では「ニュアンスが微妙に違う」という事と、その解説が「一般的な大学受験レベルの参考書に書いてある」という事さえ覚えておけば、あとは入試の英訳問題などでもし「しなければならない」を英訳せよという問題が出たら、対策としては「まずmust で書くことを考えてみて、もし設問文などで語数が2語と指定されていたら have to に置き換える」といったぐらいの認識でも大丈夫です。その程度の記憶力でも、普通に大学受験で平均的な偏差値55~60ぐらいの私大にも合格します。
 
受験勉強では、細かなニュアンスの暗記よりも、英単語をたくさん覚えなければなりません。また英語以外の国語や数学などの勉強も必要です。
 
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まずは、前提となる単語力をつける必要がある。その上で、参考書で、音声CDつきの参考書などで聞き取り練習をするなどすればいいだろう。また、例えばYouTubeやTEDなどで自分の興味のある分野の英語を聞くなどしてもいいだろう。
 
テレビのNHK教育の英語番組ですら、一般の大学受験を目指す高校生には非効率です。なぜならNHK教育は、学校の授業用に作られており、けっして大学受験対策には作られていませんないこと、洋画は字幕や吹き替えに尺や字数の都合などで意訳が多いため学習には向いてないとする意見もある
 
なお、洋画はダメです。字幕や吹き替えに尺や字数の都合などで意訳が多かったり、そもそも和訳がところどころ間違っている事も多く、語学の勉強には洋画は使い物になりません。基本的にテレビ番組を見る必要はありませんが、どうしてもリスニング目的でテレビを見るなら映画ではなくニュース番組などを英語で見ましょう。
 
== 読解 ==
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分からない単語がある場合、辞書を引く必要が生じますが、しかし辞書ばかり読んでも時間が掛かってしまい、他教科の学習時間をうばってしまいます。なので、読解練習よりも、できれば単語練習に時間を掛けてください。なので、英文読解よりも単語集などで単語の記憶量を増やす勉強が必要です。
 
学校や塾・予備校とかだと、過去問の英語長文などで、大量の英文読解の練習をさせられるかもしれません(1990年代、そういう教育が受験業界で流行していました)。学生が初級レベル~中堅レベルの、まだ英語長文を読みなれてない学生には有効な教育法でしょう。しかし、英語学科志望の学生ならともかく、他学部・他学科の志望者が、時間を英語学習ばかりに掛けられません。
 
なので、一通り、英文法と単語と読解スキルが脳内で結びついたら、勉強方法を切り替えて、単語中心の練習に変更する必要があります。、読解練習よりも単語力などを受験レベルにまで増やすほうが、受験には有効でしょう。英文の読解力の向上は英語教育の目的の一つですが、あまり英語学習の手段には、なりにくいです。英語の学習手段としては、長文読解よりも、まずは、とにかく単語力を、受験対策の参考書レベルまで増やしたほうが有効です。
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* 入試の発音問題について
発音問題は、入試に英単語と発音記号を照らしあわせる問題は出ます。ですが、自分で発音することは、推薦入試などの口答試験でもない限りは、入試には発音は出ません
 
* 入試での英会話について
大学入試では文章題などで、英会話の空欄を埋める問題などが出されるかもしれません。いっぽう、大学側が、一人ひとり直接受験生と会話をする試験は、一般入試では出ないでしょう。なぜなら、大学側の時間的にも、受験生の一人ひとりとの英会話試験は無理です。ただし推薦入試などでは、語学系の学部なら、口答試験として英会話が出る可能性もあるかもしれません
 
英会話は、教科書・参考書などに書いてある、基本的なあいさつ文など、基本的な決まり文句を覚えたら、それ以上は、あまり英会話に深入りしないほうが安全です。
 
本格的な英会話の能力とは、俗語やら、ある程度の専門的な会話とか、ジョークとか、そういうのも含めてしまいます。しかし、学生の時間的に、そこまでの学習は無理です。それに大学入試でもジョークとかは出ません。
 
ただし、いくら一般入試に会話が出にくいといっても、基本的な会話くらいは、せっかく高校で習うのですから、きちんと練習してください。そもそも建前上は、高校で習うことは、高校生は学習するべきということになっています。そして大学側だってバカじゃないんだから、なるべくきちんと勉強している受験生を優先的に合格させたいのです。
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== 問題集を信じすぎるな ==
問題練習をする際には、必ずしも偏差値順にステップアップする必要は無い、という事です。
 
偏差値の低めの大学の過去問で、解説を見ても納得のいかない問題がある一方、偏差値のもっと高い大学の過去問でも、解説に納得のいく問題がある、という事例も少なからずあります。
 
また、日本人の高校生のレベルを越える難しすぎる問題は、そもそも解けるようになる必要もないでしょう。
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== あきらめるべき事 ==
=== 第二外国語は、あきらめるべき ===
==== 入試に第二外国語は出ないのが普通 ====
高校によっては、一部の私立高校などでは、フランス語やドイツ語など第二外国語の授業を用意している高校もあります。
 
共通テストや二次試験では英語以外の外国語を使えるところもあるが、特別な理由がないなら英語を選択したほうがいいだろう。
 
また、中国語を勉強しても、あまり国語の漢文の入試問題を解くのには役立ちません。
 
帰国子女とか、あるいは進路志望が語学関連の分野で無い限り、あまり第二外国語には手を伸ばさないほうが良いでしょう。
 
 
就職試験でも、あまり第二外国語は問われません。英語を就職試験に課す大企業は、いくつかありますが、ドイツ語やフランス語を課す企業は少ないでしょう。たとえ、企業で第二外国語の堪能な人材が必要になったとしても、その際には語学系の学部学科を卒業したような専門家を雇うでしょうから、だから他学部の人が第二外国語を熱心に勉強しても、あまり就職活動では報われません。
 
== 一般入試対策ではTOEIC対策などには手を出さないほうが安全 ==
英語能力を測る国際的な試験のTOEFLやTOEICなどは、高校生の学習用には作られていません。そもそも日本人に内容を合わせていません。