「高等学校美術I」の版間の差分

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→‎現実にない空間を作る: このような嘘パース撮影のためにモデルごと作り変える手法は別にCGアニメ業界が発明したわけではなく、日本でも昭和の特撮番組『ウルトラマン』の時代にすでに似たような手法があり、ウルトラマンの変身シーン(いわゆる「シュワッチ」(変身時の掛け声))のときの手前に突き出た右手を大きく強調するポーズを撮影するときに、実はミニチュアのウルトラマンの右手だけが左手よりも数倍も大きいミニチュアを使って撮影されています。
Nermer314 (トーク | 投稿記録)
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== 筆の持ち方 ==
 
絵を描くとき、絵筆などの持ち方は、指先の力(ちから)具合などの加減を正確にするために、中指を人差し指に添えます。
 
文字を書く時に良いとされる鉛筆の握り方とは、中指の位置が違っています。
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このデザイン画では、全身像として正面図と背面図を描いている。※「色トレス」とは,線画の線に色がついている物ですね。]]
:※ 絵だけでは分かりづらい場合、デザインに重ならない位置に、文章で短く、たとえば「手の形は○○にする」などのコメントを追加したりして、明確に指定する場合もあります。目的は、絵だけで表現することではないのです。目的は、制作スタッフどうしで共通認識を作ることですので、もし目的のために必要ならコメントも追加します。
 
{{コラム|アニメーション作品『新世紀エヴァンゲリオン』について|
 
1995 年以降に日本のアニメーション業界は大きく変わっており、テレビ東京の知名度の躍進、深夜アニメの放映数の増大、角川書店がマンガ・アニメ関連の出版社として躍進、などの変化が起きた(その変化の多くが、この作品『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットの影響を受けている)。
 
実は 1995年当時では、このアニメはあまり視聴率が高くない。他の一般のマイナーなアニメ―ションと同じで、せいぜい視聴率 7%程度という、(当時としては)低い数字である(当時からアニメ評論の書籍で視聴率など、そう指摘されている。岡田斗司夫氏の記した『東大オタク学講座』などのオタク文化評論の書籍等で指摘された)。映画公開前の総集編で深夜としては高い視聴率を出したという結果も言われているが、しかし、『笑ゥせぇるすまん』とか『行け!稲中卓球部』などの夜中アニメ~深夜アニメだって同じくらい高い視聴率を持っていただろう。
 
また、エヴァンゲリオンの当初の放送局は『テレビ東京』(いまの『テレ東』)という首都圏に限定する放映だったため、地方の人はそもそも作品自体を視聴できない状況であった(テレビ東京という放送局を地方の人が知らない場合も多いだろう)。しかし、例外的に、少数の地方ネット局も当時はあった。
 
そのため作品の売り上げや知名度なども今ほどは高くなく、はたして報道などの価値が本当にあったか視聴率などの統計数字的にはハッキリしない状況だが、しかし当時のマスコミ(テレビ東京以外のテレビ局も含む)が 1997年の映画版の前売りチケット即日完売の出来事をキッカケにこの作品を積極的に報道するようになった。
 
実はマンガ業界やゲーム業界などでは作品などの即日完売は珍しいことではなく、たとえばゲーム業界では『ファイナルファンタジー』シリーズの人気作(1990~95年はFF4~FF6など)が即日完売することもよくあったが、しかし、それでもそれらのFF4~6のブームは当時はまったくテレビ報道・新聞報道されなかった。FF8が発売された1990年代後半に、マスコミは積極的にFFシリーズを報道するようになる。
 
つまり、マスコミの人は、いろいろと情報は知ってるいけど、事情によって報道できないことがあるという事ですね。スポンサーと競合する作品のヒットとか、報道できない。そのため、実は報道のキッカケになる作品よりも何年も前に、報道対象の業界でのブームがもう既に発生しているんです。
 
たとえばゲームのドラクエシリーズは、ドラクエ3の発売日の 1988年に全国各地のゲーム販売店でのドラクエ3 の即日完売が起きたことが報道されたけど、じつは前作のドラクエ2の段階で即日完売が全国各地で発生していたことが、現在では知られています。
 
実はアニメ業界の売り上げなどの規模は、2005年の時点でゲーム業界の約10分の1という小さい規模です(経済産業省などのネット公開している統計・文書による)。(ただし2015年ごろには、ゲーム業界の7割くらいの規模にまで、アニメ業界は成長している。)
 
:※ 2017年の時点で経済産業省のサイトに「ゲームの国内市場規模は約1.8兆円」、「アニメの狭義国内市場規模は1,700億円。しかし広義では1.24兆円に拡大」とある。
<ref>[https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170727_1.html#cont2 『日本の2大コンテンツ、ゲームとアニメの制作企業の実像を比較する(その1);アニメとゲームの国内市場規模では、「二次市場」の重要性が大きく異なる。ゲームの1.8兆円に対して、アニメ制作の直接市場は1,700億円。しかし、広義のアニメ市場規模は1.24兆円に拡大。|経済解析室ニュース|経済産業省』] 2020年2月8日に閲覧して確認</ref>
 
:2005年ごろの経産省の統計<ref>[https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000068/68937/2-siryou2.pdf 2009年経済産業省商務情報政策局] 2020年2月8日に閲覧して確認</ref>では、2005年の時点で日本のアニメのビデオの国内販売は420億円。マンガのコミックス、コミック販売金額は約5000億円。その他の放送は3.7兆円。ゲームはパチンコを除外してもソフトとアーケードで1.2兆円。
 
2008年の日本のコンテンツ輸出高の98.2%はゲームソフト
<ref>[https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/creative_industries/pdf/001_s01_00.pdf 平成25年3月29日 経済産業省 商務情報政策局] 2020年2月8日に閲覧して確認
</ref>。
 
:※ なお、日本国内のテレビ視聴率でも、2015年以降、アニメ番組よりも、NHK連続テレビ小説やNHK大河ドラマなどのNHKドラマ、他局の刑事ドラマや推理ドラマなどのほうが(アニメよりも)視聴率は一般的に高い。ビデオリサーチ社などの出す統計で調べられる。ドラマの視聴率が15%前後な一方、アニメは国民的アニメでも 5%前後である。
 
90年代のアニメ―ションの話に戻ると、マスコミはきっと、エヴァンゲリオンのヒットよりも前の時代に、テレビ東京の躍進などを示す統計や情報を(日本テレビやTBSなどの)他局のマスコミも手に入れてて、だけど競合他社の宣伝になってしまうから他局では報道できなかったんでしょう。そこで、ちょうどそのことをヒットしたアニメ(1995年)を題材に、遠まわしに報道をしたんですね。
 
実は1990年代の前半の時点で、「日本のアニメが海外でヒットしているらしい」という情報をマスコミは手に入れてて、国際文化番組の『世界まるみえ』などでも普通に日本アニメの海外ブームについてもよく取材されていました。
 
エヴァンゲリオンは95年のヒットのその後、地方でも他局の系列の地方放送局で放送されるようになる。当時はまだ、テレビ東京系列の地方放送局のシステムなんて、ほぼ無かったか、あったとしても組織化されてなかったんです。ただ、前述したように、例外的には、いくつかの地方局がありましたが…。日テレとかTBSとかフジとかテレ朝とかの人が、他局の作品だと分かっていて、それでもあえて地方局ではテレビ東京作品を放送したんですね。
 
ラジオ局だと、TBSラジオとか日本放送(フジ系列)とかが、1996~97年の映画前売りチケットの即日完売よりも前に報道しています。当時はネットが普及しておらず、ラジオも情報源として大きな役割を果たしていたんですね。
 
;エヴァンゲリオンの原作
このアニメ―ションの原作について「エヴァの原作の少年エース版漫画」と言われることがありますが、実際の原作はアニメ―ション版です。
 
テレビ公開よりも前にマンガ雑誌(角川書店の少年エース)で連載が始まったことや、当時の他局のアニメではマンガ原作のアニメが多かったので、「エヴァンゲリオンの原作漫画」と言われることがありますが、原作と呼ぶのはやや不適切です。
 
もし「漫画が原作」と言った場合、それは普通の意味では、漫画家が出版社に持ち込んだ原稿をもとにストーリーを考えて、絵柄も考えることになってしまうか、あるいはマンガ出版社がストーリーを考えることになりますよね。
 
しかし、エヴァンゲリオンは違う。エヴァンゲリオンのストーリーは、主にアニメ―ションの制作会社が考えたものであるとされています。
 
そして、漫画版のイラストを担当した漫画家・イラストレーターが、アニメ版のキャラクターデザインのデザイナーも担当している。
 
95年にエヴァンゲリオンがヒットするまでは、「漫画原作ではないアニメオリジナル作品は、例外としてジブリ作品を除外すると、まずアニメオリジナル作品はあまり売れない」、「アニメ本体のビデオテープやレーザーディスク(当時はDVD普及前)などは売れず、タイアップのオモチャ(ロボットアニメならプラモデルなど)のグッズ販売などで儲ける必要がある」というのがアニメ業界での通説だったのです(岡田斗司夫氏の記した『東大オタク学講座』など当時のアニメ評論の書籍で指摘されている)。しかし、このエヴァンゲリオンのヒットがその通説をひっくり返したわけですね。
 
また、エヴァンゲリオンのキャラクターデザインの作者と、この作品の監督は、別の人です。エヴァのロボットデザインの人と、キャラクターデザイン(碇シンジなどのキャラクターのデザイン)の人も、別人ですね。
 
アニメ―ション製作では、このように、担当作業ごとに、作家が異なり、専門的なスタッフに担当させるのが、よくある製作システムです。
 
いっぽう、ジブリ作品(『もののけ姫』などのアニメ―ションを制作する会社の名前がスタジオ・ジブリですね)だと、ジブリ作品の監督の宮崎駿氏の作家性が大きくかかわっていくので、監督がキャラクターデザインも担当していて、アニメ―ション業界全般がそういう製作体制だと想像している人も多い。しかし、ジブリのような製作システムは、アニメ―ション業界では例外のほうですね。
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;正面図と側面図