「将棋/将棋とは」の版間の差分

== 戦略と戦術 ==
[[将棋の戦法一覧]]([[w:将棋の戦法一覧|将棋の戦法一覧]])、[[w:将棋の格言|将棋の格言]]なども参照のこと。
 
=== ゲームの進行ごとの戦略 ===
一局の対局はおおよそ100手前後(先手・後手それぞれの着手を1手と数える)で勝負がつくが、対局全体を大きく以下の3つに分けることができる。ただし、何手目までが序盤であるかなど、明確な線を引くことは通常はできない。
 
*'''序盤''' - 初手から駒組みが完成するまでのおおよその間。
*'''中盤''' - 駒組みが完成し、両軍の駒のぶつかり合いが始まってから、劣勢の側または両者の玉の囲いが崩れ始めるまでのおおよその間。
*'''終盤''' - 劣勢の側または両者の玉の囲いが崩れ始めてから、終局までの間。
 
==== 序盤戦 ====
序盤戦はまず自軍の陣形を整えることから始まる。多くは[[w:定跡|定跡]]化されており、その知識と研究に加えて、相手の動きを見ながら先々の有利を見据える大局観が重要となる。詳しくは[[将棋の戦法一覧]]を参照のこと。
 
初手は角道を開ける▲7六歩か飛車先の歩を突く▲2六歩のどちらかが常識とされ、ほとんどの対局はこのどちらかで開始される。
 
基本的には金や銀を使って玉の守りを固め('''囲い''')ながら、歩や銀、桂、大駒を繰り出して敵を攻める体勢を作ることになる。囲いを簡略化してすぐに攻めに入ることを[[w:急戦|急戦]]といい、じっくりと固めてから戦いに入ることを[[w:持久戦|持久戦]]という。
 
戦法は、飛車を初期位置から動かさずに攻める'''居飛車'''と、左へ動かして展開する'''振り飛車'''の二通りに大別され、それぞれに定跡が研究されている。ほとんどの将棋指しは居飛車を好む「居飛車党」と振り飛車を好む「振り飛車党」のどちらかに大別されるほどである。
 
双方が囲い合い、駒のぶつかり合いが始まると中盤戦に突入する。
 
==== 中盤戦 ====
中盤戦は、駒を取り合い、敵陣に切り込んで相手の囲いを崩しに行く戦いになる。駒の損得と働きが重要になる。
 
銀、桂、歩などを繰り出しながら相手の駒を攻めて駒得を狙い、敵陣に攻め入って龍、馬やと金などを作って相手玉の囲いを脅かすこと、またそのような相手の攻めを防ぐ(受ける)攻防が主となる。攻めと受けのどちらに主眼をおくかによって個人の棋風が良く現れる部分である。
 
一方または両方の囲いが崩れ出すと、終盤戦に突入する。
 
==== 終盤戦 ====
終盤戦では、いよいよ相手の玉を詰ましに行く('''寄せる''')戦いになる。駒得よりも玉を寄せるスピードが重要となり、正確な読みの力が重要となる。[[w:コンピュータ|コンピュータ]]が得意とする部分でもある。
 
囲いを崩しながら相手玉に迫り、[[w:詰めろ|詰めろ]]をかけ続け、最終的には[[w:詰将棋|詰将棋]]のように[[w:王手|王手]]の連続で[[w:詰み|詰み]]まで持って行くことになる。お互いに玉に迫りあっている場合、相手への詰めろを一手外すと逆に自玉にかけ返されてしまうので、一手の緩手で勝敗がひっくり返ってしまうこともある重要な局面である。
 
一方的な場合は詰められるのを逃れるために逃げ道を確保する。[[w:入玉|入玉]]を目指し早めに逃げることもある。
 
=== 駒の価値 ===
[[w:玉将|玉将]]は別格として、駒の価値はおおむね次のような順であるとされている。
# 飛車、角行
# 金将、銀将
# 桂馬、香車
# 歩兵
飛車と角行を'''[[w:大駒|大駒]]'''といい、それ以外を'''[[w:小駒|小駒]]'''という。ただで相手の駒を手に入れたり、価値の低い駒を捨てるかわりに価値の高い駒を手に入れたりすることを'''駒得'''(こまどく)といい、一般的には有利になる。その反対は'''駒損'''(こまぞん)という。同列の中では角行より飛車、銀将より金将の方がわずかに価値が高いとされるが、それは状況により変化する。序盤の角と飛車の交換は角の方が有利ともされる。
 
角と銀+桂など、大駒1枚と歩以外の小駒2枚を交換することを'''二枚替え'''といい、一般的には小駒2枚を得た側が有利とされる。ただし大駒と桂香2枚の交換では大駒を得た側が有利になりやすい。
 
交換した駒は再利用することが前提なので、成駒と元の駒の価値は交換に関してはあまり変わらない。また持ち駒をすぐに敵陣近くに打ち込めるため、成りが目前の歩だからといって特に価値が跳ね上がるようなこともない。[[w:チェス|チェス]]の[[w:ポーン|ポーン]]が二段目、七段目、[[w:クイーン (チェス)|クイーン]]昇格後で価値が全く異なるのとは対照的である。
 
これらの駒の価値は中盤戦で特に意識される。終盤では駒得より詰ますスピードが重要なため、あまり重視されない。
 
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