「高校化学 合成高分子化合物」の版間の差分
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ある高分子化合物について、その高分子化合物の分子量を平均したものを'''平均分子量'''(へいきん ぶんしりょう、mean molcular weight)という。
高分子の分子量
高分子化合物の固体には、結晶構造の部分と非結晶構造の部分とが混ざっているが、大部分は非結晶部分である。
結晶構造の部分が多いと強度が高く
非結晶の部分が多いと、やわらかくなり、不透明になる。
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高分子化合物を熱していくと、明確な融点が分からないまま、だんだん軟化していき、しだいに液体になっていく。このように、高分子化合物において、軟化しはじめる温度を'''軟化点'''
高分子化合物が一定の融点をもたない理由として、非晶質の部分がわりあい多かったり、あるいは、一定の分子量をもたず分子量が分布している事などが理由であるというのが定説である。(※ 数研出版のチャート式化学などでも、このような見解。なお検定教科書では、どちらか一方のみを紹介してたりする。)▼
▲高分子化合物が一定の融点をもたない理由として、非結晶
== 付加重合 ==
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アミド結合によって重合した化合物を'''ポリアミド'''(polyamide)という。
エステル結合によって重合した化合物を'''ポリエステル'''(polyester)という。
=== ナイロン66 ===
アジピン酸 <chem>HOOC-(CH2)4-COOH</chem> とヘキサメチレンジアミン <chem>H2N-(CH2)6-NH2</chem> との縮合重合によって、ナイロン66が得られる
この、ポリアミドを繊維にしたものを'''ナイロン'''(nylon)という。
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:: [[ファイル:Nylon6_formula_jp.svg|700x700ピクセル|ナイロン6の合成式。]]
=== アラミド繊維 ===
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アラミド繊維の一例として、原材料にテレフタル酸ジクロリド <chem>Cl-CO-Ph-CO-Cl</chem>と、p-フェニレンジアミン <chem>H2N-Ph-NN2</chem> とを重合させると、p-フェニレンテレフタルアミドという化合物になる。
== ポリエステル系合成繊維 ==
エステル結合 -COO- によって連なった高分子化合物を'''ポリエステル'''
ポリエステルは、合成繊維のほかにも、合成樹脂としても使われる。{{clear}}
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[[ファイル:Ester_in_PET_jp.svg|サムネイル|500x500ピクセル|ポリエチレンテレフタラートのエステル結合。]]
このPETは水を吸いにくい
また、ポリエステル繊維は
{{-}}
== 付加重合 ==
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[[ファイル:Acrylonitrile-2D.png|サムネイル|150x150ピクセル|アクリロニトリル]]
[[ファイル:Polyacrylonitrile-PAN.png|サムネイル|ポリアクリロニトリルの構造式]]
'''アクリロニトリル''' CH<sub>2</sub>=CH-CN を付加重合させ
アクリル繊維の肌触りは羊毛に似ていて、やわらかい。
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アクリロニトリルを窒素などの不活性気体中で、温度200℃ から段階的に温度を上げ 温度3000℃程度の高温で熱分解すると、炭素を主成分とする'''炭素繊維'''(カーボンファイバー)が得られる。炭素繊維は強度が優れている。
カーボンファイバーは、テニスラケットなどのスポーツ用品や釣竿
=== ポリビニルアルコール系合成繊維 ===
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[[ファイル:Pva.png|サムネイル|150x150ピクセル|ポリビニルアルコールの構造式]]
酢酸ビニルCH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> を付加重合させて、ポリ酢酸ビニル[-CH<sub>2</sub>-CH(OCOCH<sub>3</sub>)-]<sub>n</sub> を作り、これを水酸化ナトリウムNaOHでけん化すると'''ポリビニルアルコール''' -[CH<sub>2</sub>-CH(OH)]- <sub>n</sub>
ポリビニルアルコールは、ヒドロキシ基を多く持ち、水溶性が高いので、そのままでは繊維には使えない。洗濯のりとして、ポリビニルアルコールは用いられる。
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このアルデヒドで環にする反応を'''アセタール化'''という。アセタール化によって親水基のOH基が減ったので、ビニロンは水に溶けなくなり、繊維として使える。ビニロンには親水基が残っているため、ビニロンの繊維は吸湿性を持つ。
ビニロンは、防護ネットや漁網などに用いられる。
; 酢酸ビニル
酢酸ビニルそのものの作り方は、エチレンCH<sub>2</sub>=CH<sub>2</sub> に適当な触媒
: <math> \mathrm{ 2CH_2=CH_2 + 2CH_3COOH + O_2 \rightarrow 2CH_2=CH-OCOCH_3 + 2H_2O }</math>
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アイソタクチックは、このような耐久性のよい性質のため、ポリプロピレンの日用品などにはアタクチック構造のものが使われている場合が多い。
※ 範囲外: ポリエチレンについてのその他の情報{{コラム|ポリエチレンの応用 (※ 範囲外)|
* ポリエチレン
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