「高等学校生物/生物II/生物の進化」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Kwawe (トーク | 投稿記録)
Kwawe (トーク | 投稿記録)
252 行
 
=== 化石の示す事実と解釈 ===
{{コラム|始祖鳥|
<gallery widths=200px heights=200px>
Image:Archæopteryx, fig 1, Nordisk familjebok.png|木に止まるシソチョウの想像図
Image:Naturkundemuseum Berlin - Archaeopteryx - Eichstätt.jpg|シソチョウの化石の標本
</gallery>
始祖鳥の化石は、鳥類とハ虫類との中間的な形質を持つ。鳥類のように翼や くちばし はあるが、ハ虫類のように爪があり歯がある。
 
鳥類のほかにも、シダ植物と種子植物の中間的なシダ種子植物が存在していたことなどから、このように、中間的な形質を持つ生物がいる。
 
 
このことから、進化は、けっして急に全身の特徴が遺伝的に変わるのではなく、身体での少しずつの遺伝的変化が積み重なっていき、いつの間にか変わっていき進化が起きているというのが、進化の仕組みだという事が分かる。
}}
 
{{コラム|ウマの進化|
[[ファイル:Horseevolution.svg|400px|thumb|ウマの進化]]
272 ⟶ 259行目:
と進化してきた。ヒラコテリウムの大きさは、現在のイヌほどの大きさだった。
}}
 
=== 形態学的な証拠 ===
動物の尾に対するヒトの尾骨のように、相同器官のうち、痕跡ていどに残っている器官を'''痕跡器官'''(こんせき きかん)という。
 
クジラの後ろ足も、痕跡器官である。ヒトの痕跡器官は、尾骨のほかにも、盲腸(虫垂)、耳を動かす筋肉、結膜半月ひだ(瞬膜の痕跡)、犬歯、などがある。
 
=== 発生における証拠 ===
282 ⟶ 264行目:
* ヘッケルの発生反復説
脊椎動物は、発生の初期の胚の形が、似通ってる。このことから、脊椎動物は、共通の祖先を持つ可能性が推測できる。これをドイツの'''ヘッケル'''は「個体発生は系統発生を繰り返す。」と表現した。系統発生とは進化の歴史のこと。
 
* 鳥類の胚でのアミノ酸の分解における進化の証拠
ニワトリの胚において、窒素代謝物を調べると、発生の初期ではアンモニアを排出している。次に尿素を排出するようになり、最終的には尿酸を排出するようになる。これは、ニワトリの祖先の代謝の進化の順序をあらわしていると考えられる。
 
魚類や両生類では、窒素からアンモニアを代謝して排出している。両生類や哺乳類では、尿素を排出している。爬虫類や鳥類では尿酸を排出している。
 
これは、鳥類が、魚類 → 両生類 → ハ虫類 → 鳥類 という順序で進化したことと一致する。
 
=== 分子に見られる事実と解釈 ===
:(未記述)
 
== 進化のしくみ ==