「高等学校政治経済/政治/国際政治」の版間の差分

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特定の政党に対する編集者の主観的な意見を排除し、政府の統一的な見解を併記するようにした。なお、政治的中立性に関してまだ多くの問題が残っているため今後も修正していく予定です。
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より詳細な記述に変更。
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== 日本の外交問題 ==
=== 戦後補償について ===
第二次世界大戦の戦時中に日本による侵略の進攻などによって被害を与えられたとされる韓国や中国・東南アジア諸国などへの賠償について、日本政府はサンフランシスコ条約や二国間条約(日韓基本条約など)などで賠償済みだという立場をとっているが、その日本の解釈を批判する外国があり、おもに韓国などの世論が、日本国を批判している。韓国の世論は、戦時中の日本が朝鮮人に与えたとされる「被害」について、日本に謝罪や賠償を要求している。
 
==== 労働者の「強制」動員問題 ====
戦時中、朝鮮半島などの労働者(男も含む女は関係ない)が、戦時中に日本に強制的に移住させられて(たとえば炭鉱など)働かされたが、韓国などはこれが人権侵害であるとして問題だと主張している。
 
これを、近年のマスコミ報道などでは「徴用工」問題という(2022年に本文を記述)。過去、これを「強制連行<ref>{{Efn|日本政府は2021年4月27日[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b204098.htm 「強制連行」「強制労働」という表現に関する質問に対する答弁書]で、「朝鮮半島から内地に移入した人々の移入の経緯は様々であり、これらの人々について、「強制連行された」若しくは「強制的に連行された」又は「連行された」と一括りに表現することは、適切ではないと考えている。」とした。</ref>}}」問題とも言った。(※ 2022年、報道された教科書写真では、まだ用語の名前が決まっていないようである。)
 
※ 2022年度の教科書検定の前から、この問題は紹介されている。
 
※ ただし、2021年4月には、朝鮮人労働者が日本に来た経緯は様々であるため、これらの人々を一概に「強制連行」や「連行」と表現することは適切でないことを閣議決定している。また、徴用については、法令に基づくことが明確になるよう「強制連行」や「連行」が適切でないとするほか、「徴用」という用語を用いることが適切であることを閣議決定している。ちなみに、徴用以外の朝鮮人労働者については、「強制連行」や「連行」等の表現が適切でないとしているだけである。多くの教科書会社は、閣議決定を受け、「強制的な動員」などと置き換えた。
※ ただし、2021年4月には「徴用」・「動員」などが適切だという閣議決定を日本政府出している。
 
:※ 思うに、「強制連行」という言い方だと、慰安婦の強制連行説との区別がつかなくて紛らわしいのでから、「徴用工」のほうが正確であるは思うする見解がある。実際、2022年度の教科書検定では「強制的に動員」という東京書籍の閣議決定を受けた修正後の表現が検定を通過している。慰安婦は、べつに日本で働いたわけではないので、徴用工とは(似ている点もあるが)別問題なので。
 
 
==== 慰安婦問題 ====
日韓の賠償問題には慰安婦(いあんふ、いあんぷ)問題という外交問題がある。「従軍慰安婦<ref>{{Efn|日本政府は2021年4月27日の[https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b204097.htm 「従軍慰安婦」等の表現に関する質問に対する答弁書]で、吉田清治の虚偽の証言が「従軍慰安婦問題」として大々的に報道され、軍により強制連行されたという見方が広く流布されたが、そのような事実は存在しなかったことが後に明らかになったことを踏まえ、「政府としては、『従軍慰安婦』という用語を用いることは誤解を招くおそれがあることから、『従軍慰安婦』又は『いわゆる従軍慰安婦』ではなく、単に「慰安婦」という用語を用いることが適切である」とした。また、「従軍」と「慰安婦」の用語を組み合わせて用いるなど、同様の誤解を招き得る表現についても使用すべきでないとした。河野談話で「いわゆる従軍慰安婦」という用語が用いられていることについては、「慰安婦」という用語が広く社会一般に用いられている状況にあったことから、「いわゆる」という言葉を付した表現が使用されたものと認識しているとした。</ref>}}」(じゅうぐん いあんぷ/いあんふ)問題ともいう。
 
慰安婦問題とは、どういう問題かというと、戦時中に日本軍などは戦場ちかくの基地などで兵士の性欲処理のための売春婦を雇っていたのだが、韓国の世論などが言うには、この朝鮮人婦女が日本軍によって強制連行され奴隷的に性行為をされたのではないか、という韓国の疑念があり、韓国の世論などが、朝鮮人の慰安婦は強制連行された性奴隷(せいどれい、英:sex slave)だと主張している。
237 行
よく慰安婦の「強制連行」の話題を韓国などは主張するが、しかし歴史学では今のところ、軍や官憲による慰安婦の強制連行を立証できるような証拠は見つかっていない(※ 近年の教科書検定では、こういう検定意見がついている。2019年に本文を追記)。
 
しかし、過去に政権与党である自民党の当時の河野洋平官房長官は、1993年に「河野談話」(こうのだんわ)によって、日本を別とすれば、朝鮮人慰安婦が大半であり、慰安婦が本人の意思に反して集められるなどの強制性があったとし、慰安婦が慰安所で働かされたことをお詫びするような文面の声明を出している。(※ 2022年度の教科書検定で、河野談話を紹介した教科書が検定を通ったことが報道されている。)ただし、強制連行を示すよう資料は発見されてらず当時強制連行河野洋平 内閣官房長官ような狭義発表強制性ではなく、詐欺などの広義の強制性を指すという解釈もあるが、慰安婦問題が国内外で過熱てい談話状況から、これを抑え込むための政治的妥協の産物はないのかという指摘もり、河野談話正当性や解釈などについては今日も論争が続いている。なお、日本政府は、河野談話を継承するして
 
 
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(※ 範囲外? :) 2015年の日韓合意で慰安婦問題について日本の外務大臣は、戦時中の慰安所の「軍の関与」について「お詫びと反省の気持ち」を表明した。
しかし強制連行については、日本政府は、未だに強制連行を示す資料が見つかっていないことから(日本が慰安婦を強制連行したとは)認めていない。
 
 
384 行
なお、1990年代の時点から中学教科書には従軍慰安婦の記述が存在した。その後、「性に多感な中学生の時代に、売春施設の歴史を教えたりするのはマズイのでは?」とか「資料集に史料として提示されている画像に、SM画などのポルノ画などが混ざるのは教育的にマズイのでは?」いう教育的配慮の必要性が議論され、そのためか西暦2000年以降、「従軍慰安婦」の記述は(義務教育ではない)高校課程に移動になった経緯がある。けっして、2020年代になって山川出版がいきなり慰安婦の記述を中学教科書で始めたわけではないので、勘違いしないように。
 
こういう教育史の背景事情があるので、なので山川の中学教科書の慰安婦の記述をみても単に「女性が朝鮮・台湾・フィリピンなどの各地から集められた。(いわゆる<u>従軍慰安婦</u>)」といった漠然とした事しか書いてないわけであろう。もし慰安所に集めて何をしていたか書いてしまうと、中学課程では上記の教育的配慮の問題に差し障り(さしさわり)があるので。
 
なお、山川出版よりも前に、「学び舎」(まなびしゃ)という新興の教科書出版社が、2010年台後半から中学歴史の検定教科書を出しており、その検定教科書に「慰安婦」の記述がある。
390 行
なお、創氏改正や皇民化政策などの記述は、90年代以前から引き続き、2000年以降もずっと中高の教科書にある。(べつに、2020年代に追加されたわけではないので、誤解ないように。)
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== 脚注 ==
 
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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[[Category:社会|こうとうがっこうせいじけいざい]]